久しぶりにハードテールMTBのフォークをリジッドフォークへ換装しました。
作動感が渋くなってきたサス[ROCKSHOX SID]をオーバーホール送りにするため、代わりに前々からストックしていたリジッドフォークを試すことになりました。
今回装着したのは『Grunge(グランジ)』の[カーボンディスクリジットストレートフォーク 26”]です。
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Carbon Rigidfork

リジッドフォーク仕様
リジッドフォークの概要
『grunge カーボン製 ディスクブレーキ対応 リジットストレートフォーク 26”』
このフォークは商品名のとおり、フォークレッグ部分の素材にカーボンを採用した軽量モデル。
選んだのはディスクブレーキ専用なので、Vブレーキやカンチブレーキを装着する台座は省かれおり、より軽量化に貢献しています。
キャリパーマウントはポストマウントを選択。インターナショナルスタンダードのラインナップもあるようですが、どうも製造中止のようです。
ホイールを着脱するアクスル部分はQR(クイックリリース)。
ステアリングコラム径は1-1/8”スレッドレスで素材はアルミニウム製。アルミコラムは十分軽量なうえ取り扱いが楽、価格も抑えられるのでありがたい設定。
ちなみに、ステアコラムまでカーボン製にしたフォークは、テーパードコラム専用で用意されています。
このフォークのクラウン部分は一見カーボンに見えますが軽量なアルミ製。カーボン素材なのは突き出たフォークレッグの部分。このカーボンレッグは強度が必要な部分の肉厚を上げ、頑丈で振動吸収性に優れた仕上がりとなっています。
装着の重要な要素となる肩下サイズは【425mm, 445mm, 465mm】と三種類を用意。サスストロークやホイール径によって選ぶ長さは変化します。
私のバイクはサスストロークが80ミリ以下の設計なので、もっとも短い【425ミリ】を選択しました。
重量は別の機会に正確な計量をしたいですが、メーカーから公表されている数値は【680g】。
おそらく、肩下が一番短いフォークの重量を示していると思います。コラム長は260ミリ。これを装着するヘッドチューブ長とコラムの突き出し分を合算した長さに切断。
だいたい、180ミリくらいにカットしました。
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装着するフレーム情報
リジッドフォークを装着する26インチホイールのMTB『VooDoo ERZULIE』は、たぶん1997年モデル。
販売されていた当時は、MTB用サスペンションの黎明期でサスペンションストロークは短く、XC(クロスカントリー)用で60ミリくらい。DH(ダウンヒル)用で100ミリがロングストロークと言われていた時代です。
そういった情報をみていくと、このバイクのフレームは、ストロークが60〜70ミリ程度のサスペンションフォークの装着を前提に設計したと考えられます。
選んだフォークの肩下サイズは、だいたい80ミリストロークのサスを前提に設計。この辺りの差が、どの程度ハンドリングに影響を与えるか気になるところです。
以下、『grunge製 カーボンフォークの実走レビュー』にて、リジッドフォークに換装したバイクで実走して、フィーリングやハンドリングをチェックしてみます。
grunge リジットストレート カーボンフォーク 26”
- 特長
- 外見からは想像がつかない程に軽量に仕上げられたディスク専用カーボンフォーク。アルミクラウンにはアルミコラムが確実に圧入接着。カーボンレッグは強度が必要な部分は肉厚を上げ、頑丈で振動吸収性に優れた仕上がりとなっています。
- 肩下サイズ
- 425mm, 445mm, 465mm
- 重量
- 680g
- マウント
- インターナショナルスタンダード、ポストマウント
- 注意事項
- ディスク専用フォークなのでVブレーキの組付けはできません。
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Carbon Rigidfork

実走レビュー
実走:操作性
走り始めて街角のコーナーを曲がるとき、すぐに違和感をキャッチ。
前に装着していた80mmストロークのサスペンション[ROCKSHOX SID(2003model)]と比べると、バイクを倒して旋回に落ち着くまでフロント周りのダルさを少し感じる。
とりあえず巻き込むようなシャープなハンドリングではないので安心ではあります。
実走ルートが田舎だから、曲がるポイントはたくさん存在します。何度もコーナーリングしていて分かったのが、バイク(フレーム)を倒すと前輪が少し遅れてから倒れるように感じとれました。
あと、真っすぐ走っているときにハンドルを軽くこじっても、若干フラつきが鈍い、というかマイルドな感じです。
この要因を走りながら考えた結果、肩下サイズが少し長いのではないかと推測。
以前装着していたサスペンションフォークの肩下サイズは、荷重が掛かっていない状態で【約445ミリ】。これに荷重をかけてサグをとります。
装着していたサスのサグは多めの設定にしていたため、30ミリくらいは肩下サイズが短かったのは間違いありません。
そのサグ数値〔※〕をあてはめると、実際は【約415ミリ】より長くはないので、リジッドフォークの方がおおよそ10ミリ以上長いことになります。
この長さの差が、ハンドリングに微妙な影響を与えていたのでしょう。しかし、この違和感のように感じたものは、数日乗っている間に気にならなくなりました。
とくに危険を感じるフィーリングは皆無ですし、このバイクをトレイルライドに使用するわけでもないのでシビアな問題はないです。
〔※サグ:ライダーが乗車した時にサスペンションが沈み込む量。体重に合わせた調整をすることで、サスペンションが適切に作動するように設定すること。〕
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振動吸収性・その他
リジッドフォークの購入を検討するユーザーが一番気になるのは、乗り心地というか振動吸収ではないでしょうか。
リジッドということは固定されたフォークですので、路面から伝わるモノはダイレクトです。しかし、そこは計算されたカーボン素材をうまく挟んであるため、鋼鉄系のフォークとは大きな差があります。
まずはグラベル(砂利道)を走行してみると、ダート特有の微振動を上手く吸収して、手や腕への衝撃が減っているのが実感できます。
また、デコボコのあるシングルトラックでも凸凹の間隔が大きいと、かなり良い感じで衝撃の角を丸めてくれます。
当然ながら障害物が大きくなれば腕や足もセットで仕事をする前提です。
進行方向の振動吸収性は良好。これに対してコーナーリングが気になりましたが、フォーククラウンがシッカリしているおかげでヨレからくる不安感はありませんでした。
これなら普通にオフロードを走行する分にはまったく問題がないです。
ただ、注意点としてはジャップ等を含むアクション走行には対応していません。
ターマック(舗装路)では、リジッドらしいキビキビとした走りを体験できます。
スタートからスムーズな加速をみせますし、立ち漕ぎであればサスペンションの沈み込みロスがないため予想以上にスピードが上がります。また、フロント周りが軽量になることで通常の増速でも少なめのペダリング入力で事が済みます。
他に軽量なのを実感するのが登坂です。いつもなら軽いギアにシフトダウンしてしまう坂でも、一枚重いギアで上がる事ができるようになります。
とにかくオンロードでの走りは「軽い!」の一言。
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実走インプレ:まとめ
久しぶりに軽量リジッドフォークを装着してみて、その軽い走りに感動。廉価版のクロモリフレームMTBで、この壮快感ならフォークを交換したメリットは大きい。
ちなみに写真のバイク重量は、ペダルとスタンド込みで10.6kgでした。
両方外したら10kgちょっとは間違いないですね。
このフォーク、かなり気に入りました。と言うことで、次はVブレーキ/ディスク対応のモデルを入手してみます。また、現在の仕様でしばらく走行(換えない可能性大)するので気付きがあったら情報更新いたします。
grunge カーボンディスクリジットストレートフォーク 26”
- 特長
- 外見からは想像がつかない程に軽量に仕上げられたディスク専用カーボンフォーク。アルミクラウンにはアルミコラムが確実に圧入接着。カーボンレッグは強度が必要な部分は肉厚を上げ、頑丈で振動吸収性に優れた仕上がりとなっています。
- 肩下サイズ
- 425mm, 445mm, 465mm
- 重量
- 680g
- マウント
- インターナショナルスタンダード、ポストマウント
- Vブレーキ対応
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