『KONA(コナ)』は、カナダ・バンクーバーを拠点に1988年に創業をはじめる。
ブランドイメージの一つに、カナダ「ノースショア」を取り入れていることから、DH(ダウンヒル)やAM(オールマウンテン)バイクに強いブランドと思われがちですが、創業当初からXC(クロスカントリー)バイクのラインナップを豊富に持ち、レースシーンでも数多くの勝利を挙げました。
近年は人気の高いロングストローク・フルサスMTBに、27.5インチホイールMTBと、ロードバイクのジャンル拡大に力を入れ、多くのラインナップをそろえています。
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おもな特徴
KONAのオールロードバイクといえば『Rove(ローブ)』シリーズで、おもにアドベンチャーバイクと呼ばれる、あらゆる路面コンディションを走行するロングツーリングユーザーをターゲットに開発されたバイクでした。そこに軽快なスポーツ性能を追加させたバイクが『Roadhouse(ロードハウス)』です。
バイク仕様:概要
このバイクの特徴は、フレームチューブにマンガンモリブデン鋼の『Reynolds(レイノルズ)853』を採用していることと、Roveシリーズと比べて短いホイールベース長であることです。
Reynolds 853は、多々あるスチールチューブのなかでも軽量級。薄い肉厚によって製造できるチューブなのでフレーム軽量化が可能なこと、引っ張り強度・金属疲労などに対して高い性能もつ最高級スチールパイプです。また、フレーム素材にスチール鋼を採用することで、アルミやチタニウム合金では体験できない【しなり】や振動吸収性を発揮します。
ジオメトリを確認すると、ロードバイクに近いホイールベース設計にしたことで、Roveシリーズとは違いヒラリ感の高い旋回能力をもっており、S字コーナの切り返しも得意です。また、チェーンステイ長は【422ミリ以上】とシクロクロスバイク並みに長い設計となっているため。センターノブの付いたタイヤの装着もできることでしょう。
Roadhouseは、近年開発されたバイクらしくヘッドチューブとステアコラムをテーパード化させて強度とコントロール性をアップさせています。フォークはシクロクロス並みに太いカーボンフォークを装備。アクスルにはフロント15 × 100mm、リア12 × 142mmを採用して強度アップをはかっています。
このバイクは完成車のみの販売。ドライブ系はSHIMANO(シマノ)105をメインに、ブレーキもSHIMANO製RS505油圧ディスクブレーキ。キャリパーマウントは新型のフラットマウント。ブレーキローターは140mmに対応。
また、フレームとフォークにはマッドガードとリアキャリアの搭載を可能としています。
タイヤ周りでは、ホイールが『Novatech Road 30 Disc』で、タイヤは『Schwalbe S-One RaceGuard 700x30c』を履いています。標準タイヤは、ノブが出っ張らない菱形スリットが入ったセミスリック系。このタイヤがRoadhouseの方向性を語っています。
仕様・ジオメトリ
- サイズ
- 49cm, 52cm, 54cm, 56cm, 58cm, 61cm
- フレーム
- Reynolds 853 Butted Cromoly
- フォーク
- Kona Carbon Road Disc
- アクスル
- thru-axle 前[15 × 100mm]、後[12 × 142mm]
- ローター径
- 140mm
- 対応タイヤ幅
- N/A
- 重量
- 10.2kg(size 54cm)
- 価格
- 270,000円(完成車 / 税別)
- 備考
- マッドガードとリアキャリアの搭載可能
ジオメトリ【補足】
TT=トップチューブ長(ホリゾンタル)、ST=シートチューブ長、CS=チェーンステイ長、WB=ホイールベース長。
Size | 49cm | 52cm | 54cm |
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TT | 520mm | 535mm | 550mm |
ST | 490mm | 520mm | 540mm |
CS | 422mm | 422mm | 422mm |
WB | 993mm | 994mm | 1005mm |
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構成部品
待ちわびていたスチールフレームのグラベルロードバイク『Roadhouse(ロードハウス)』が遂に納車されました。
すぐに乗り回してフィーリングを確かめたいところですが、日没が迫っていることもあって、ある程度フィッティングを済ませることにしました。これで後日、すぐに長距離走行が可能です。フィッティングは小一時間くらいかけて大筋で完了。
フィッティングでは、乗車ポジションを確認するため5km程度実走しました。漕ぎ出だしのペダリングに対して、クロモリ(実際はマンガンモリブデン)フレームらしいジワッとした加速が鉄らしく感じます。でも、ツーリングバイクのようにユッタリしたフィーリングではありません。この辺りは、やはりスポーツバイクなのです。
意外だったのは、乗り心地が予想外に柔らかいこと。フレーム素材に採用されたReynolds(レイノルズ)853は、質量が軽い分あるていどの固さがあるチューブなのですが、少し乗り回した感じでは、振動吸収性は良好でした。しかし、乗り心地に関しては、エアボリュームのあるタイヤや他のパーツ群の相乗効果の可能性が高く、今後ジックリとチェックしていきます。
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各部パーツ構成
今日はフィッティングのときに気付いた点をアップしていきましょう。
フレームサイズ
まず、私が購入したフレームサイズは【49cm】と一番小さいフレーム。よくウェブサイトやカタログには、フレームトライアングルの見た目がカッコいい大きいサイズのバイクが掲載されます。そのかっこよさに惹かれて実際に小さいサイズを注文すると随分と印象が違うことが多いのです。[トップ画像のサイズは56cm]
このあたりは変更できない身体(約166cm)の問題なので、見た目に関しては期待していませんでした。ところが納車されたバイクを見ると、トップチューブが大きくスローピングすることなく、大きいサイズとイメージがかけ離れず嬉しい誤算でした。
タイヤクリアランス
私がグラベルロードバイクで気になるのが要素の一つがクリアランス。ここに余裕がないと30c以上のタイヤが履けない可能性があります。
装着されているタイヤは[Schwalbe S-One RaceGuard 700x30c]。タイヤとフォークの隙間は、高さが15mmプラス、幅は片側が5mmプラス(合計10mmくらい)。高さには十分な余裕があるため、センターノブ付きのタイヤは装着可能です。タイヤ幅は隙間が少ない事から38cが限度かな?といったかんじ。
38cが履ければ結構タイヤ選びできそうですが、実はリア周りがシビアです。
なぜなら、リア周りにはフェンダーを装着するブリッジがステイに追加されるため、縦方向のクリアランスが少なくなります。こちらのシートステイブリッジとタイヤの隙間は、高さは8mmプラスくらい。両幅は9mm(合計18mm)くらいありそうです。
しかし、もっとシビアなのがチェーンステイ周りで、こちらはブリッジとの隙間は、高さだと5mmくらいしかありません。両幅は9mm(合計18mm)くらいです。
以上の情報をみていくと、幅30c以上のタイヤを選択する場合、リアタイヤを基準に選ばなければならないということです。
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ホイール / タイヤ
ホイール周りはハブも含めて[Novatech Road 30 Disc Wheelset]。グラベルロード用ホイールとしてはリムハイトが30ミリとリムサイドが高く、巡航スピードの維持に焦点を合わせているのか気になるところです。
タイヤは[Schwalbe S-One 30c]。菱形スリットと思っていたら小さくて丸く低いノブが密集したタイプ。舗装路をメインに走行しながら、たまに細かい砂利のダートロードを走ること狙っているのでしょう。
グリップの表面形状はスムーズな丸型で、安定性と軽快な倒し込み(リーン)のバランスをとったタイプ。
エア圧は【3.5〜5.5ber】が推奨値となっています。ちなみに本日のフィッティング時は【3ber】設定で走行。舗装路では特に問題はありませんでした。
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その他
あまり情報が上がっていないであろうパーツ類。そのほとんどがKONAオリジナルパーツ。
ステムは【サイズ49cm】だと、長さ80ミリでライズ角は6度くらい。私はライズ角をマイナス6度でセット。
サドルはチタンレールを採用したKONAオリジナル品。サドルの厚みは薄めですが乗り心地が硬いイメージはありませんでした。
シートポスト上部にあるサドル固定用のヤグラは、前後のボルトでスライドと角度調整をおこなうタイプ。
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ホイール情報
私の手元にやってきた『KONA(コナ)』のグラベルロードバイク『Roadhouse(ロードハウス)』。納車当日に、おおよそのフィッティングを済ませていたので、時間に余裕があれば長時間の走行は可能な状態。
ですが、実走の前に少し気になることがあります。それは、ホイール[Novatech Road 30 Disc Wheelset]のリムハイトが30ミリあるため、タイヤチューブのバルブ長の確認が必要になりました。交換用チューブのバルブ長が短いとエア入れができなくなるからです。
乗りたい気持ちを抑えながらも、ホイールからタイヤを外します。パンクに備えてタイヤの外れ具合を知っておいて損はありません。実際、タイヤレバーを使わずにタイヤを外すことができませんでした。
リムの内側がフラットだったので、一瞬チューブレスレディかと勘違い。よく見れば、幅広いリムテープが装着してあります。
Novatechのリムの内側は、ビードを引っ掛ける箇所なくフラットな形状。こういった形状でも、低圧エアのタイヤを保持できるリムが最近多い。
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![グラベルロード インプレ レビュー[KONA Roadhouse]](https://x.asobiing.com/wp-content/uploads/2022/04/1120-4-624x416-1-300x200.jpg)
ちなみに、ホイール性能とは関係ありませんが、ホイールにデザインされたロゴ等はすべてステッカーだから、洗車のときに擦り過ぎないようにしないと剥げ落ちていきそう。
![グラベルロード インプレ レビュー[KONA Roadhouse]](https://x.asobiing.com/wp-content/uploads/2022/04/1120-6-624x416-1-300x200.jpg)
さて、今回のメインであるチューブ。どこのブランドが入っているのかと思えば、台湾の[Cheng Shin(チェンシン)]でした。チューブの厚みは普通くらい。完成車にたまに採用されているからコストパフォーマンスが高いのでしょう。バルブ長は48ミリということが確認できました。
![グラベルロード インプレ レビュー[KONA Roadhouse]](https://x.asobiing.com/wp-content/uploads/2022/04/1120-7-200x300.jpg)
バルブ長が判明したので、早速バルブ長48ミリの予備チューブをバッグに詰めます。これで気兼ねなくRoadhouseを走らせることができます。