久し振りに薄型広角単焦点レンズ『XF18mmF2 R』のレビューです。
とある梅雨の合間の快晴日、大分県杵築市の杵築城城下町を訪れました。国東半島八坂川そばの高台にある自然を活かした『杵築城』。こちらの城下町は、日本でただ一つといわれる『サンドイッチ型城下町』です。
そう呼ばれるゆえんは、城を中心として川に沿うように横へ伸びた城下町。そして、南北の高台に屋敷を構える武士たちは、その谷あいで商いをする商人たちの町を挟むように暮らしていました。この武家屋敷群と商人屋敷群の凹凸形状をサンドイッチにたとえています。
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FUJIFILM カメラ
今回の撮影では、塩屋の坂(南の高台)の上から酢屋の坂(北の高台)へカメラを向けています。
さて、こちらがXF18mmF2 Rで撮影した画像。jpeg撮って出しの無加工。オレンジの枠内が切り出した部分で、すべてピクセル等倍になります。
カメラはFUJIFILM X-E1。フィルムシミュレーションモードは、スタンダードなプロビア。焦点距離は35ミリフィルム判換算で27ミリ。ホワイトバランスは太陽光、絞り優先AEでf/16、シャッタースピードは1/55、露出補正は無し、ISOは200です。
ピント合わせはMF(マニュアルフォーカス)、被写界深度機能を確認しながらパンフォーカスさせています。
まずは、写真の中心部分(自転車の前輪)をチェック。
レンズ中央だから優れた解像度。前輪のリム(タイヤを装着する輪っか)、スポークから細かい部品までシッカリ確認可能。タイヤのセンター部分にパターン状に配置された『TIOGA』文字と、タイヤノブ(ブロック)のすり減り状態もよくわかります。
次に右上隅。このレンズでは、レンズ面外周にあたる部分の描写が低下。解像度は落ち、画像の流れも確認できます。薄い光学系を実現した設計のためか、周辺部分の高画質化が難しいのでしょう。そのかわり、絞り開放値がF2という明るい特性を生かした撮影が可能になっています。
次は上部中央。こちらもレンズ周辺部だから全体的ににじんだ描写で、葉や木や森が解像されていません。山稜や携帯電話用アンテナらしき鉄塔の細部はボンヤリしています。
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次は、先程より下の部分でレンズ中央と端の中間くらい。解像度はすこし上がり、向こう坂の石の質感、着物の細部の状態、右上の駐車場への案内看板が、あるていど表現できています。付け加えると、広角レンズは遠景の被写体が小さく写るため、解像度的に厳しい条件となります。
最後に左下。このあたりはカメラから1.5メートルくらいと、被写界深度から外れる領域になりますが、被写体が大きく写るせいか、画像の流れはありますが路面の状態はきちんと把握できます。
以上で、今回の『XF18mmF2 R』パンフォーカス描写のチェック終了です。
レンズ面隅の描写では、流れやにじみがあって全てが高画質ではありませんでした。しかし、持運びしやすい小型軽量なところと、F2の明るい絞り開放を活かして暗い室内での料理撮影にも活躍します。
画像は杵築城下町にある『カフェ食堂 あおぞら』のチキン南蛮定食。美味しかった。
さて、広角レンズだと、向かい坂をふくめた『サンドイッチ城下町』の雰囲気がつかみにくいですよね。と言うことで、次回は標準ズームレンズ(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)の標準焦点域で撮影した画像をチェックいたします。
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XF18mmF2 R:スペック
- 特長:
- 開放F2で薄型軽量、軽快なスナップ撮影から光量の少ないロケーションでも活躍するコンパクトレンズ。第5レンズと第7レンズにはガラスモールド非球面レンズを採用。第5レンズは開放F値を明るくするために、第7レンズはレンズを薄くするための設計。
センサーにぎりぎりまで近づけた最終レンズによって、センサーへの光線入射角度を小さくし、周辺光量の低下や色シェーディングを抑えながら、 レンズの薄型化を実現しています。 - レンズ構成:
- 7群8枚(非球面レンズ2枚)
- 絞り羽根枚数:
- 7枚(円形絞り)
- 最大撮影倍率:
- 0.14倍
- 外形寸法:
- ø64.5mm×33.7mm
- 質量:
- 116g
- フィルター径:
- ø52mm(リンク先はレンズアクセサリーです。)
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