GIANT Toughroad 純正キャリア・パニアバッグ評価

GIANT 純正キャリア パニアバッグ Toughroad 全モデル共通
前回〔2018 Toughroad SLR 2 評価〕の最後にバイクの部品換装(アップデート)の予告をしていましたが、その前にキャリアとパニアケースを装着してのレビューを掲載しておきます。

スポーツバイクとしても十分な性能をほこる GIANT(ジャイアント)の ToughRoad(タフロード)シリーズ。もともとタフロードは舗装されていないルートを旅するために開発されたバイクなので、荷物を積載して走行することを前提に開発しています。
タフロードは、クロスバイクと違って積載でかかる負荷に対応するため、フレーム・フォークとも剛性をアップさせており、キャリア乗り付け部分の強度も上げてます。


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純正キャリア・バッグ

旅するための荷物が積めるタフロードには、フレーム設計に最適化された専用キャリアとバッグ類が純正アクセサリーとして販売されています。

近年流行の『バイクパッキング』にあわせたフレームバッグ、サドルバッグも用意されています。とくに大容量サドルバッグなどは、重量増となるキャリアを必要としない画期的な商品です。

しかし、サドルバッグはシートポストを高くセッティングしないとサドルバッグとタイヤが干渉するため、体格が大きくないユーザーは装着できません。私の身長は〈166 cm〉と高くなく脚もとくに長くないため、諦めてキャリア&パニアケースのセットで荷物を積載してます。

バイクパッキング

近年欧米で人気のグラベルバイクのユーザーが多く利用しはじめたのが、軽量ソフトなフレームバッグやサドルバッグに荷物を収納してバイクに装着する『バイクパッキング」です。重量がかさむ金属製キャリアを利用しないので、積載する重量増を最小限におさえることができます。
ここ数年、自転車ユーザーに人気なのが容量の多いサドルバッグで、ロードバイクのサドルに取り付けて泊りがけサイクリングするバイカーも増えています。
バイクパッキング[Toughroad 純正キャリア・バッグ評価]
GIANT(ジャイアント)純正品では『SCOUT』シリーズとしてハンドルバッグ、フレームバッグ、シート(サドル)バッグが販売されています。いずれも軽量でリーズナブルな販売価格です。
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パニアケース

古くからある自転車への積載方法で、前後にキャリアを取り付けしてパニアケースを装着して荷物を入れていきます。

荷物の積載に金属製のキャリアが必要になるため、その分の重量増を覚悟する必要があります。ただ前後にキャリアを付けたばあい〈30 kg〉ほどの荷物を運ぶことができるため、着替えや身の回り品などをパッキングする必要のある長期間ツーリングでは必須アイテムです。
サドルバッグ・パニア[Toughroad 純正キャリア・バッグ評価]
GIANT の純正品では『H2PRO』シリーズをラインナップ。前後専用のパニアケース、シートバッグなどが揃います。

こちらのシリーズには防水加工が施されており、天候が読めない旅ツーリングには重宝します。また、キャリア・バッグの両方とも軽量化されているため、装着しても重量増は最低限にとどめることができます。
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キャリア

パニアケースを前後に装着するベースになるのがキャリア。キャリアは純正以外でも多くの種類が販売されており、キャリアを支えるマウント部分が適合すれば取り付けができることが多い。

私が装着するキャリアは、Toughroad SLR 1 に標準装備されていたキャリアで、純正品アクセサリーなら後ろに装着する『RACK-IT METRO REAR』と基本設計は一緒。販売されている商品では、付属する取り付け金具が2種類入っています。

前輪に装着できるキャリア『RACK-IT METRO FRONT』は標準装備品と純正アクセサリーの仕様はおなじ。

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装着するキャリア・パニアバッグ

前項目では、GIANT(ジャイアント)の純正キャリア・バッグなどを紹介しました。次は、実際バイクにキャリアを取り付けてバッグを取り付けて走行してチェックです。
RACK-IT METRO FRONT[Toughroad 純正キャリア・バッグ評価]RACK-IT METRO FRONT[Toughroad 純正キャリア・バッグ評価]
タフロードに装着できる純正キャリアは、前用[RACK-IT METRO FRONT]は専用品になってますが、条件付きでグラベルロード『Anyroad(エニーロード)』にも共用可能。
RACK-IT METRO REAR[Toughroad 純正キャリア・バッグ評価]RACK-IT METRO REAR[Toughroad 純正キャリア・バッグ評価]
後用[RACK-IT METRO REAR]は、タフロードのほか『Anyroad』『ATX 26 / 27.5 inch』『TALON』に装着可能。

これらの純正キャリアは、発売された年式にかかわらず全ての Toughroad SLR に共通して利用することができます。

GIANT 純正キャリア装着

所有する2018年モデルの Toughroad SLR 2 へ装着した純正キャリアに取付けたパニアバッグは[H2PRO PANNIER (R)]。
サドルバッグ・パニア[Toughroad 純正キャリア・バッグ評価]
このパニアバッグは防水素材で成形されているので、突然の雨にもレインカバーをする必要はありません。バッグの開閉はロールアップするだけでシンプル。開口部を閉めるときは圧縮ストラップ付きのフックで留めるだけです。
また、財布や小物などの出し入れが簡単にできるように防水シーリングのサイドジッパーから荷室へアクセスできます。さらに、内部ペンや電話などの小物を収納可能なオーガナイザー(取り外し可能)が付属。

寸法などのスペックは以下のとおり。

サイズ
59 × 29 × 12 cm
重量
550 g
容量
16L

このバッグの注目するところは積載容量にたいして重量が軽いことでしょう。キャリアとパニアバッグ装着による重量増は、後用キャリア〈約700 g〉と左右パニアバッグ〈約1,100 g〉を合わせて〈約1,800 g〉ほどバイク重量が重くなります。

バッグ容量は〈16 L〉で左右装着するなら合計〈32 L〉分の荷物が入ります。これだけ入るなら短期間の宿泊ツーリングなら十分な容量。また、独身者の買い出しなら結構余裕。家族持ちの軽めの買い出しでも重宝できる収納力です。

ちなみに雨が降らなければ、日頃の買い出しには Toughroad にパニアバッグを付けて出かけています。

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装着キャリア・バッグ実走評価

実走する前に、前回の試乗記に指摘していた「ギア比とタイヤの太さ」の関係を調整します。ドライブトレイン(変速系)とタイヤ・チューブを脚力に合わせるため、まず簡単に交換ができるタイヤとチューブを換装して軽量化・走行抵抗を減らしました。

タイヤ・チューブ交換

タフロードに標準で装着してあるタイヤは、MTB用タイヤのように荒れた路面を走行できるオフロードタイヤなので走行抵抗もあります。ハードな路面を走行しないので、グラベルロード向けのタイヤに交換して軽量化と抵抗をおさえます。

標準装備タイヤ・チューブ重量

タイヤ
GIANT SYCAMORE S 700x50C〈約730 g〉
チューブ
CHENG SHIN〈約190 g〉

標準のタイヤ・チューブ合計重量が〈約920 g〉。

交換したタイヤ・チューブ重量

タイヤ
Panaracer GravelKing 700×43C〈約490 g〉
チューブ
MAXXIS Ultralight Tube 700×35/43C 仏48 mm〈約100 g〉

交換後のタイヤ・チューブ合計重量が〈約590 g〉。

タイヤ・チューブの交換で〈前後輪合計:約660 g〉の軽量化できました。標準装備のタイヤ幅が〈700x50C〉と、走行路面状態を考えるとオーバースペックだったので〈700×43C〉へ変更しています。

ちなみに、Panaracer(パナレーサー)GravelKing(グラベルキング)の〈700×43C〉はチューブレス対応なので、Toughroad SLR 2 標準のチューブレスレディホイール[GIANT PX-2]ならチューブレス化して更なる軽量化も可能です。

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実走評価

純正のキャリア・パニアバッグを装着した Toughroad SLR 2 の重量は〈約1,800 g〉増加しますが、チューブやリペア・メンテキット、ポンプのほか、寒期ならウィンドブレーカや、撮影サイクリングならカメラ機材などを入れたバッグを背負わなくていいのが嬉しい。とくに夏場は爽快!

これらのモノは、細かければ最適なソフトケースに収納して左右のパニアバッグに入れていきます。
GIANT 純正キャリア・パニアバッグ評価[Toughroad 全モデル]
あるていど荷物を積載して発進。バイクの総重量が増えたこともあり出だしは少しトルクを入れたペダリングになりますが、タイヤホイールとバイクの慣性力によって、少しでもスピードが乗っていれば気にならなくなります。

それよりもスタートで驚くのが、発進での加速が非常に軽くなったこと。これは先ほどのタイヤとチューブ交換が大きく貢献しています。
標準タイヤとチューブのタフロードにキャリア・パニアバッグの組み合わせだと発進負荷が大きかったので、この交換は大きなメリットです。

あるていど巡航速度がのってくると直線を走る限り、荷物を積んでいる感覚は薄くなります。積んでいること意識するのは、停止を必要とするブレーキングの時でしょうか。
すべてのタフロードには油圧ディスクブレーキが採用されているから制動力は高くスムーズに減速・停車をすることができます。
GIANT 純正キャリア・パニアバッグ評価[Toughroad 全モデル]
いちばん荷物の積載を感じるのがコーナリングや障害物を回避するときの小さい修正のときでしょう。

重心が高くなる荷物を積んでいなければ、とくにハンドリングが変化することもありません。
一番感心するのがフレームとキャリアがシッカリしているため、コーナリングでバイクを倒し込んでいっても、ブレや歪みでバンク中のリーン(倒し込み)の修正が必要になったり、恐怖感を味わうことはありません。
[2017 Toughroad SLR 2 評価実走レビュー]
これは、タフロードのフレームとキャリアの剛性が高いためであり長距離のサイクリングには重要な要素になります。バイクの名称に「tough(タフ)」がつくのは伊達ではありませんね。

このように、シッカリとしたフレームとキャリアのおかげで異音が「ミシリ」とも聞こえません。

ただ、パニアバッグに荷物を載せていない、または少ない状態だと、パニアバッグの装着アタッチメントの隙間部分から振動音が聞こえる場合があります。
その音が気になるなら、アタッチメントの接触部分に薄いラバーを貼り付けるとよいでしょう。

まとめ:

Toughroad にキャリア・パニアバッグを利用したレビューを駆け足で書いてみました。また、気づきなどが出てきたら、このページに追記していきます。

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ORTLIEBパニアパッグ追加購入

実は、GIANT Toughroad が大変お気に入りなので複数所有しています。

ゴールドカラーフレームのToughroadには常時キャリアを装着しており、サイクリング先の土産持ち帰りから、日常の食料品の買い出しに活躍しています。

ただ、GIANT純正のパニアパッグは幅(マチ:奥行き)が狭いので、たまに食パン(1斤)などの柔らかい食品が、やや潰れ気味になることがあります。

食パンが潰れない?パニアパッグ

これらパン潰れを回避するため、パニアパッグ幅の広い製品を購入しました。選んだのはORTLIEB(オルトリーブ)の防水タイプです。

ジャイアント純正パニアパッグより重量は増えますが、バッグ幅も食パン1斤より広いため、パン潰れもないうえに、より多くの食材・製品の買い出しができるようになりました。

ORTLIEB製品のパニアパッグは、ワンアクションで取り外しができるので大変便利。

ORTLIEB:スポーツローラークラシックQL2.1 F6301

    製品のポイント

  • ORTLIEB(オルトリーブ)独自開発のQL2.1システムを搭載した素早い着脱ができるパニアバッグ
  • フロント向けサイズに設計されたコンパクトバッグ(リア装着にも対応)
  • コンパクトで取り回ししやすく小径車などにも最適
  • 防水防塵性能:IP64(塵埃の侵入がない・あらゆる方向からの水の飛まつに影響を受けない)
  • 容量:25L(ペア2個分)
  • 重量:1590g(ペア2個分)
  • サイズ:H30×W25×D14cm