熊本地震後 : 一心行の大桜[南阿蘇村]

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今年も3月になり桜の季節がせまってきました。阿蘇の桜の名所といえば、南阿蘇村にある『一心行の大桜』でまちがいありません。
満開宣言・一心行の大桜[南阿蘇村]
一心行の大桜が観光地になる前は、まわりを田園に囲まれた「大きい桜」的な存在でしたが、ニュース番組のトピックで紹介されてから、その名は一気に全国区に。雄大な阿蘇連峰をバックに大きくそびえる大桜は、訪れる観光客の心をつかんで離さないほど、リピーターになる方が増えています。

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一心行の大桜 : 鎮魂の桜

鎮魂で植えられた桜[一心行の大桜・南阿蘇村]
桜の樹齢は約400年ほどと長寿。この地での植樹が〈天正年間〉と伝わっています。むかし、桜は死者の魂を鎮めるとも言われており、戦で無念に散った城主(伯耆守惟冬)と家臣たちの御霊を故郷で弔うため、この場所に植えられました。
そして、死者の供養の行を一心におさめたことから、その名が付いたと言われています。
樹齢400年の大桜[一心行の大桜・南阿蘇村]
それから400年ほどの歳月がすぎ、いつしか幹回り約7.35m、樹高約14m、枝の差し渡し約26mにも及ぶ扇形に広がる大桜に成長しました。近年では、さまざまな天災によって幹が裂けたり、内部の空洞化や腐食菌による被害を受け、何度も危機的な状況に陥りましたが「くまもと緑の財団」によって養生処置が行なわれています。
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