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阿蘇火口噴火 : 観光の現状と今後

阿蘇火山 爆発 過去 巨大噴火 破局噴火
阿蘇火山では『噴火警戒レベル:1』であれば、活火山の活動をまじかに体験できる『火口見学』が許可されます。

しかし、2016年の爆発的噴火後においては、現地の火口周辺はほとんど手付かずの状態だったため、撤去作業や安全対策に時間が必要です。春から本格的な観光シーズンをひかえ関係者は頭をかかえています。

阿蘇火口見学《規制情報 ライブカメラ 遊覧ヘリ》


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阿蘇火口36年振りの噴火

1979年9月6日、阿蘇中岳火口が爆発的噴火を引き起こして大量の噴石が観光客を直撃。死者3人、重軽傷者16人を出す災害となりました。噴火の被害者は火口北側にある『仙酔峡ロープウェイ』からアクセスした観光客。それ以降は爆発的噴火はありませんでした。

噴火と経緯

2016年10月8日爆発的噴火[阿蘇中岳火口]
2016年10月8日
午前1時46分に爆発的噴火をした阿蘇中岳第1火口。噴火の規模が大きかったことから、噴火警戒レベル【3(入山規制)】へ引き上げられました。

噴火は深夜だったため幸いにも観光客への被害ありませんでした。しかし、今後の噴火状況が、どのように変化するか予測ができないため、噴火当日は阿蘇登山道を閉鎖して草千里をふくむ阿蘇山上への立入規制を実施されました。

2016年10月9日
10月8日の噴火以降、目立った火山活動がなく落ち着いたようすなので、火口からおおむね2km圏内を立入禁止区域に指定。草千里から阿蘇山上へつづく道路を封鎖して進入禁止にしました。

2016年12月20日
噴火警戒レベルは【3 → 2】へ引き下げられましたが、阿蘇火山防災会議協議会は、山上広場一帯の安全が確認されるまでは二次規制を継続を決定。

2016年12月21日
山上広場一帯の安全が確認されたため、草千里先の道路通行止を解除。

2017年2月7日
噴火警戒レベルが【2 → 1】へ引き下げられましたが、火口周辺の施設や設備などの整備がととのうまで、火口周辺の概ね1km範囲内の立入規制継続を決定。

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阿蘇火口周辺の復旧

噴火警戒レベルが【1】へ引き下げられて約1ヶ月が過ぎました。その間にも九州地方環境事務所では、火口周辺の状況を調査しています。火山活動は落ち着いていますが、火口周辺の復旧整備は問題山積です。

火口周辺の修復

大量の火山灰が堆積する[火口見物広場付近]
まずは、火口見物に観光客がもっとも集まる火口縁から約100メートル南の火口広場には、噴火時に噴出した火山灰と噴石が避難壕を埋めるように大量に堆積しており、これらの除去には多額の費用と多くの作業時間を必要としています。
阿蘇山公園道路に落ちた噴石
まずは『阿蘇ロープウェイ火口西駅』周辺までの作業通路を確保するべく、1.3キロメートル離れた阿蘇山上広場からつづく市道(阿蘇山公園道路)の噴石除去と道路補修に着手しています。

また爆発で噴出した噴石と火山灰は、火口広場(駐車場)以外にも広範囲に多く積もっており、火口広場だけでも約3300立方メートル以上と非常に大量。そのため、当面は広場西側斜面に仮置き場を設置して除去作業を進めるそうです。

ここまでの状況を考えると、春の観光シーズンに間に合わせるのは無理なのがわかります。

火山ガス検知器

火口縁周辺の管理は国が管轄しています。まず火口見物広場に工事用車両の駐車場スペースが確保できしだい、火山ガス検知器の状態を把握して、検知器の正常可動へむけて調査・作業に入ります。
噴火で破損した「火の国橋」[阿蘇火口広場]
しかし、ここにも障害が待ち受けています。火山ガスの濃度データを検知器から送り出すのには光ケーブルを利用しているのですが、光ケーブルを通すための『火の国橋』が大きく損傷しているため、設置された検知器が良好でも情報を受けると事ができません。この問題に対して九州地方環境事務所からは「現段階で復旧時期は見通せない」とのことで、短期間の復旧は見込めないようです。

噴火を伴わない火山ガスによる事故は、間近であれば〈1997年11月23日〉に死者2名をだしているため、火口見物を実現するには、火山ガス濃度のリアルタイム監視は絶対条件でしょう。

現在、この問題を早期に解決するため、環境省・県などを含めた約20人の検討チームを発足。設置型ガス検知器の完全復旧前に、携帯型検知器の所持による安全対策をしながら、一部で火口見物が再開できないか可能性を探っています。

火口縁の避難壕

火口見物広場周辺には、火山爆発時の緊急避難のために避難壕が複数設置してあります。昨年の爆発により避難壕のほとんどは火山灰に埋もれており、また噴石により損傷を受けている壕もあるため、調査によっては補修・建直しが必要になるでしょう。
噴火で破損し火山灰に埋まる避難壕[阿蘇火口広場]
また、調査などの行程に入る前に、ます周囲の火山灰と噴石の除去が必要なため、こちらも安心な状態にするには時間がかかりそうです。

阿蘇火口見物で避難壕の重要性を語る必要もないでしょうが、1958年6月24日の噴火では、死者12人を出す惨事が起きています。この噴火では、鉄筋コンクリートの屋根に直径50~100センチの穴が開き、直径15ミリの鉄筋も破断されたそうです。

突如噴火が起きたばあい、避難壕が生還するための命綱となるため、正常な状態で設置されなければなりません。

阿蘇ロープウェイ

運行中のロープウェイ[阿蘇ロープウェイ]
さきほど説明したとおり、火山灰の除去作業は火口縁周辺の火口見物広場あたりが優先されます。しかし、噴出物の撤去移動作業によるダンプカーなどの工事車両の往来や、駐車場の整備などが必要なため、短期間で観光客の車両が『阿蘇山公園道路』を利用して火口付近に上がるのは難しそうです。

そこで浮かんでくるのが、阿蘇山上広場と火口付近をむすぶロープウェイの活用です。

ところが、ここにも障害が待ち構えています。

阿蘇ロープウェイの運行は、阿蘇の火山活動と密接に連動しているため、阿蘇火口周辺への立入禁止規制が出されると運休になってしまいます。

ロープウェイは特殊に製造されたワイヤロープを使用するため大変高価。特に運用していないワイヤロープは、偏った力がワイヤーに悪影響をあたえるため、ゴンドラが止まっていてもメンテナンスを必要とします。ここに2016年熊本地震が発生して阿蘇登山道が崩壊。整備メンテナンスができなくなりワイヤーロープが一式ダメになりました。
噴火で損壊激しい『ロープウェイ火口西駅』[阿蘇ロープウェイ]
また、阿蘇火口に近い『ロープウェイ火口西駅』は噴火による施設損傷や、長期間運用していないためロープウェイ関連機器が故障しており、多額の修理費用と修理期間を必要とします。

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阿蘇火口見学の再開

熊本地震発生から、もうすぐ1年。火山活動も落ち着いて来たところで阿蘇観光の目玉でもある火口見物を、たくさんの方々に楽しんでもらいたいのですが、火口周辺の現状は以上のとおり難題がたくさんあります。

ただ阿蘇山上には、火口以外にも魅力的なパノラマビューや美しい草千里ヶ浜があります。最近は草千里周辺の山への登山もできるようになりました。観光施設は地震前とかわらないように営業しています。
地震で斜面崩落[阿蘇・烏帽子岳]
まだ地震の爪痕がのこる阿蘇一帯ですが、そんな景色が観れるのも今だけ。目に映るものは日々刻々と変化しています。

火口見物の今後について〈更新:2017年3月28日〉

阿蘇火山防災会議協議会は、携帯型ガス検知器などの危険を察知できる機器を所持することで、少数限定の火口見物ツアーを実施する計画を検討していると発表がありました。

現在、阿蘇火口周辺では火口駐車場や安全柵の復旧が進んでおり、少しずつですが阿蘇火口の観光再開へ向けて進んでいます。しかし、阿蘇火口周辺の完全な復旧には半年以上かかるため、火口見物再開には一定の条件を付けて検討しています。

また、活火山の見物においては完全な安全は保証できないため、火口見物希望者にはリスクよる自己責任に同意してもらって参加可能にするようです。そのほか、ガスマスク装着して山上監視員と同行することで火口見物ができる案が上がっています。

まずは、阿蘇火山ガス安全対策専門委員会の審議を経て、試験的な実施を決めるとアナウンスしています。今後の展開に期待ですね。

火口モニターツアー計画〈更新:2017年5月19日〉

阿蘇火山防災会議協議会は、昨年の噴火によって火山ガス検知器が損傷したことによって、火口見物が再開できない状態であることを懸念していました。

火口見物は阿蘇山上観光のメインの一つであるため、観光客の落ち込みが深刻な現在、見学再開の可能性を検討しています。

現在検討されているのが、参加人数を15人以内にした少人数制の火口周辺ツアーで、参加者にはヘルメットとガスマスクを装着条件となる。また、事前に健康チェックシートと突発的な災害遭遇の責任免除などの書類を提出してもらう。
ツアーには携帯検知器を所持した監視員が3人同行し、火山ガスの基準値および危険な火山活動が予想される場合は速やかに下山することになっています。

最近の会合では、少人数ツアー参加の観光客の健康診断に関する事前問診の内容や方法。また緊急時対応などの教育を徹底することが盛り込まれている。また、複数回のテストツアー実施によって検証して本格的なツアー実施の可否を防財協議会で検討する。

ガス検知器復旧作業の計画〈更新:2017年5月23日〉

環境省九州地方環境事務所は、昨年10月の阿蘇中岳噴火で損壊した6基の火山ガス検知器復旧を、2017年8月上旬より着工。復旧設置作業を2017年度内に完了させる計画を発表しました。

検知器が復旧すれば、現在の立ち入り規制解除することができ、火口見学の再開が可能になります。

火山ガス検知器は、火口見物に訪れる観光客の安全確保のため火口近くに設置され、有害な火山ガスが〈5ppm〉を超えると火口周辺を規制して立入禁止にします。

現在、噴火により火口周辺に堆積した噴石と火山灰の撤去中で、作業は2017年9月中に完了予定。そのあと安全柵の施工を本年度中に完了させ、損傷の激しい『火の国橋』の復旧作業を2018年度以降に着手予定。そのほか、噴火によって破壊された避難壕をふくめ老朽化が激しいため、新規に造設することが決定しています。

まずは検知器の設置完了が、阿蘇火口規制解除の絶対条件となっています。

阿蘇火口見学ツアーの断念〈更新:2017年7月26日〉

7月1日、以前から計画されていた少人数制による『阿蘇中岳第1火口見物ツアー』が実施されました。このツアーは、実際に定期的に行なうばあいの実証実験もかねています。

実験には、応募した一般客と観光業者ら計30人が参加。実証実験のあとに開かれた臨時会で、ツアー実施の可否を検討した結果『ツアー計画断念』を決めた。

Goサインが出せなかった理由としては、少人数ツアー実施中、火口周辺の常時監視員が6人だけでは、事故発生時の救助や搬送態勢などに課題が多いとして、ツアー計画の実施は断念されることになりました。

阿蘇火口見学の再開計画〈更新:2017年8月31日〉

2016年10月の爆発的噴火で損壊した警報システムとガス検知器は、2018年2月末までに復旧予定。復旧後、防災協は周辺の立ち入り規制を解除する見込みになっています。

このまま計画が問題なく進めば、2018年3月ごろには火口周辺の規制が解除できる予定です。

阿蘇火口見学 2月中の再開〈更新:2018年1月14日〉

阿蘇火口見学の再開日が少し早まる情報が上がってきました。理由は、阿蘇火口周辺の安全施設復旧と安全装置設置が進んでいるためです。

火口から1キロ圏内の立入り規制を継続させている阿蘇火山防災会議協議会(防災協)が、2017年末に臨時会を開いて関係各機関が復旧工事の進み具合を報告しました。
この情報をまとめると、阿蘇火口をおとずれる観光客の安全を確保するための、火山ガス警報装置と火口見学広場の保護柵が〈2018年2月中〉に復旧することが分かりました。さらに、爆発による飛翔物から観光客を保護する退避壕の修復も2月いっぱいで完了します。

ただし、阿蘇火口駐車場から火口見学広場へつながる遊歩道にある『火の国橋』は損壊が激しく短期間の修復は難しいとのこと。壊れた橋の対策は、臨時用の仮橋を架けることで対応します。また、火口周辺の遊歩道は、すべてのエリアの復旧は完了しておらず、立入り禁止エリアはしばらく残るようです。

阿蘇火口見物を再開には『阿蘇火口 1 km 圏規制』の解除が必要になりますが、この立入り規制が解除されれば、1キロメートル規制圏にかかっている『砂千里ヶ浜』の散策ができるようになります。さらに、砂千里ヶ浜を経由する登山道も立入り可能になるため、阿蘇高岳・中岳の登山が3年半ぶりに実現することになります。

嬉しいことに、阿蘇山上観光も熊本地震前の状態に戻ってきています。阿蘇火口周辺で観光・散策できる日は近いですよ!

阿蘇ロープウェーの運行
2016年の噴火によって、ロープウェイ施設に甚大の被害を受けた『阿蘇ロープウェー』は、現在再開のめどが立っていません。そのため、火口見学が再開される2018年春以降は、代行バス(阿蘇山西駅 ⇔ 火口西駅)の運行を予定しています。

阿蘇山火口周辺立入り規制〈更新:2018年3月3日〉

〈2018年3月3日 午前8時25分〉福岡管区気象台発表。

  • 噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続
  • 阿蘇山では、孤立型微動の回数が急増しています。

火山活動の状況及び予報警報事項

阿蘇山では孤立型微動の回数が〈3月1日〉以降、1日あたり200回を超える状況が継続しています。また火山性地震の回数も多い状態で経過しており火山活動がやや高まっています。
2月27日からの孤立型微動の回数は以下のとおりです。なお回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

観測日
火山性地震
孤立型微動
2月27日
128回
2月28日
123回
3月1日
491回
3月2日
557回
3月3日 8時まで
176回

火山性微動の振幅は小さい状態で経過しています。

前線の影響により雨が予想されるため、天候の回復を待って気象庁機動調査班(Jmaーmot)による現地調査を実施します。

3月2日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は 500トンと少ない状態でした。地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

防災上の警戒事項等

火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください。

阿蘇山 火山活動情報〈更新:2018年3月10日〉

〈2018年3月10日 午後4時00分〉福岡管区気象台発表。

  • 噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続されます。
  • 阿蘇山では、火山性地震及び孤立型微動の多い状態が続いています。

火山活動の状況及び予報警報事項

阿蘇山では、孤立型微動の回数が3月1日以降増加。その後も多い状態が続いています。また火山性地震の回数も多い状態で経過しており、火山活動がやや高まっています。
3月6日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり精査の結果、後日変更することがあります。

観測日
火山性地震
孤立型微動
3月6日
174回
807回
3月7日
125回
508回
3月8日
68回
513回
3月9日
32回
342回
3月10日15時まで
19回
184回

火山性微動の振幅は小さい状態で経過中。10日の遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上200mまで上がりました。

阿蘇山 火山活動情報〈更新:2018年4月5日〉

〈2018年4月5日 午後4時00分〉福岡管区気象台発表。

  • 噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続されます。
  • 阿蘇山では、火山性地震及び孤立型微動の多い状態が続いています。

火山活動の状況及び予報警報事項

阿蘇山では、孤立型微動の回数が3月1日以降増加。3月4日には1049回発生しました。その後、3月10日以降も1日あたり200回から400回程度と依然として多い状態が続いています。火山性地震は少ない状態、火山性微動の振幅は小さい状態で経過しています。

4月1日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり精査の結果、後日変更することがあります。

観測日
火山性地震
孤立型微動
4月1日
26回
332回
4月2日
17回
365回
4月3日
35回
359回
4月4日
34回
280回
4月5日15時まで
8回
178回

中岳第一火口では、本日(5日)、噴煙は白色で火口縁上200mまで上がりました。

現在状況と今後の見通し

〈2018年3月3日〉の立ち入り規制以降も、孤立型微動の発生回数が多い状態が続いています。1日に発生する孤立型微動が〈200 回以下〉が3日程度続けば、立入り規制の判断基準となる臨時情報は発表されません。

『孤立型微動』とは、岩盤の割れ目を火山ガスなどが抜ける時に発生すると考えられる阿蘇中岳特有の現象です。規制再開から現在までの状態を、大倉敬宏教授(火山物理学)は「ガスの放出量が多く、地下からのマグマの供給が活発な状態」と推察しています。

気象庁は、阿蘇 草千里ヶ浜の地下にあるマグマだまりをGPS(衛星利用測位システム)で観測していますが観測値に動きはみられないとしています。この観測値をみて大倉教授は「現在、マグマの供給と放出されるガスの収支バランスが取れた安定した状態。噴火の兆候は見られない。」と解析。気象庁も「孤立型微動の発生はピークを過ぎている」と説明しています。

現在でも孤立型微動の発生回数が〈1日 / 200回〉を超える日が連続しているため、防災協では「過去の教訓から、安全の上にも安全を期して対応する。」としており、臨時情報が発表される間は規制を続ける方針です。

阿蘇山 火山活動情報〈更新:2018年4月23日〉

〈2018年4月24日 午前8時30分〉から阿蘇火口見学が可能になりました。
阿蘇山では、孤立型微動の多い状態が続いていますが、その他の観測データに特段の変化がないことから、現時点で火山活動が活発化する兆候は認められないため、3月3日から続いていた自主規制(立入り規制)を解除します。

2020年 阿蘇火山 規制情報

阿蘇中岳火口見物の状況

阿蘇山 火山活動情報〈更新:2020年8月18日〉

〈2020年9月1日(火) 午前10:00 〉から阿蘇火口見学が可能になりました。
阿蘇火山防災会議協議会(防災協)は2020年8月19日、約1年4カ月のあいだ立入規制が続いていた阿蘇中岳の火口周辺を報道陣に公開。この公開のきっかけは、8月18日に福岡管区気象台が定めている『噴火警戒レベル』が【Lv.2(火口周辺規制)】から【Lv.1(活火山に留意)】に引き下げたことを受けておこなわれました。

中岳第1火口の状況
中岳第1火口は、水蒸気と二酸化硫黄を含んだ白い噴煙が、少なめに上昇しているのを確認。火口には湯だまりはなく、露出した火口表面の一部に硫黄の固形成分が付着。

火口周辺の安全対策機器
防災協によると、火山ガスの危険度を示すランプの正常動作を確認済み。今後は、6基のガス検知器の動作確認や、山上の防災協事務所の検知器や空気清浄機の調整などを進めるとのべています。

火口見学エリア周辺の状況
観光客が火口周辺を観光するエリアでは、積もった火山灰はごくわずかで歩行に支障はなかった。


防災協によると、火口見学の再開を予定しているエリアの安全柵や退避壕[ごう]に目立った損傷は無く。2016年10月の爆発的噴火で被害を受けたエリアを除いて、1日も早い見学再開を目指すとしている。

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2021年 阿蘇火山 規制情報

阿蘇中岳火口見物の状況

阿蘇山 火山活動情報〈更新:2021年6月23日〉

【阿蘇山 噴火警戒『Lv.2』】
5月2日(日)22時55分、熊本県の阿蘇山の噴火警戒レベルが、レベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。

《規制速報:2021年5月3日》
5月2日21時頃から火山性微動の振幅が増大しています。中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

《規制速報:2021年6月8日》
噴火の可能性は低くなったと判断し、噴火警報を解除。
2021年6月9日11:00 より阿蘇火口見学の再開となります。なお、中岳・高岳登山ルートの再開は、登山ルートの安全面を確認後に立入禁止規制を解除します。

阿蘇山 火山活動情報〈更新:2021年10月14日〉

2021年10月14日08時30分 福岡管区気象台 発表
中岳第一火口では、本日(14日)04時43分頃に噴火が発生しました。噴煙の高さは雲のため不明です。噴火の発生は2020年6月15日以来です。また、火口南縁に設置している熱赤外カメラでは、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口縁付近に飛散したことを観測しました。

阿蘇山では、昨日(13日)15時30分頃から火山性微動の振幅が次第に大きくなり、20時頃から中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅が4マイクロメートル毎秒を超えた状態が続いていましたが、噴火の発生後は2マイクロメートル毎秒程度で経過しています。

2021年10月14日16時00分 福岡管区気象台 発表
中岳第一火口では、本日(14日)04時43分頃に噴火が発生しました。その後、噴火は発生しておらず、白色の噴煙が最高で火口縁上600mまで上がりました。

本日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、1900トン(前回9月29日、600トン)とやや多い状態でした。また、現地調査及び聞き取り調査では、熊本県高森町、大分県竹田市及び宮崎県高千穂町の一部で降灰を確認しました。
京都大学及び熊本大学が実施した現地調査によると、火口縁付近で大きな噴石が確認されています。

火山性微動の振幅は、昨日(13日)15時30分頃から次第に大きくなり、噴火に伴いさらに増大しましたが、噴火発生後は小さくなり、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅で2マイクロメートル毎秒を下回った状態で経過しています。

GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において、2020年7月頃からわずかな縮みの傾向がみられていましたが、現在は停滞しています。

火山活動が高まっていますので、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
2021年10月15日16時00分 福岡管区気象台 発表
中岳第一火口では、本日(15日)10時57分と13時25分にごく小規模な噴火が発生し、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上200mまで上がりましたが、弾道を描いて飛散する大きな噴石は観測されていません。

火山性微動の振幅は、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅で1.2マイクロメートル毎秒で変動を伴いながらやや大きい状態で経過しています。

GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において、2020年7月頃からわずかな縮みの傾向がみられていましたが、現在は停滞しています。

火山活動が高まっていますので、今後も中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
2021年10月18日16時25分 福岡管区気象台 発表
阿蘇山では、本日(18日)14時頃から火山性微動の振幅が次第に大きくなり、15時頃から中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅が4マイクロメートル毎秒を超え、変動しながら大きい状態が続いています。

本日、九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、中岳第一火口内で規模の小さな土砂噴出を確認しました。また、中岳第一火口から南東方向を中心に降灰の痕跡が広がっているのを確認しました。

GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において、2020年7月頃からわずかな縮みの傾向がみられていましたが、現在は停滞しています。

火山活動が高まっていますので、今後も中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
2021年10月19日16時45分 福岡管区気象台 発表
阿蘇山では、昨日(18日)14時頃から火山性微動の振幅が大きくなっています。本日(19日)00時頃から07時にかけて、火山性微動の振幅は非常に大きな状態で変動を繰り返しました。その後、火山性微動の振幅はやや大きな状態で推移しています。

本日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、3200トン(前回14日、1900トン)と多い状態でした。

GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において、2020年7月頃からわずかな縮みの傾向がみられていましたが、現在は停滞しています。

火山活動が高まっていますので、今後も中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
2021年10月20日18時15分 福岡管区気象台 発表
中岳第一火口では、本日(20日)11時43分に発生した噴火に伴い、火山性微動の振幅は非常に大きな状態となり、その後も変動を繰り返しながら大きな状態で推移しています。

本日、九州地方整備局の協力により実施した赤外熱映像装置による上空からの観測では、中岳第一火口の北側と西側で、火砕流の痕跡と見られる周辺より温度の高い領域を確認しました。

気象庁機動調査班(JMA-MOT)が本日11時43分の噴火後に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、4400トン(前回19日、3200トン)と多い状態でした。また、現地調査及び聞き取り調査では、熊本県の阿蘇市、高森町、山都町、宮崎県の高千穂町、五ヶ瀬町の一部で降灰を確認しました。

中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
2021年10月21日16時00分 福岡管区気象台 発表
中岳第一火口では、昨日(20日)11時43分に中規模な噴火、12時44分から14時10分にかけてごく小規模な噴火が発生しましたが、それ以降は噴火は観測されていません。

火山性微動の振幅は、昨日11時43分に発生した噴火に伴い非常に大きな状態となり、その後も変動を繰り返しながら大きな状態で推移しました。本日(21日)01時以降、変動を繰り返すような目立った変化は認められませんが、引き続き大きな状態で推移しています。

本日、山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、2500トン(前回20日、4400トン)と引き続き多い状態でした。

阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きな状態で推移しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多いことから、今後も火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
2021年10月22日16時00分 福岡管区気象台 発表
阿蘇山では、昨日(21日)以降、噴火は観測されていません。
中岳第一火口では、昨日から本日(22日)にかけて、白色の噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。

火山性微動の振幅は、引き続き大きな状態で推移しています。昨日から本日にかけて、振幅は概ね一定の大きさを維持していますが、本日04時から06時頃にかけて変動がみられました。

火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、10月14日の噴火以降、多い状態が継続しています。

阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きな状態で推移しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多いことから、今後も火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。


2021年10月25日13時10分 福岡管区気象台 発表
阿蘇山では、これまで大きかった火山性微動の振幅が小さくなっています。本日(25日)11時頃からは、中岳第一火口の浅部を震源とする振幅の小さな火山性地震が増加しています。

また、京都大学本堂トンネル観測点の伸縮計では、中岳火口の浅部の膨張とみられる変動が観測されています。

これらのことから、中岳火口浅部での増圧が示唆され、20日の噴火と同程度の規模の噴火が発生する可能性があります。


2021年10月26日16時15分 福岡管区気象台 発表
阿蘇山では、21日以降、噴火は発生していません。
中岳第一火口では、昨日(25日)から本日(26日)15時までに、白色の噴煙が最高で火口縁上1000mまで上がりました。

火山性微動の振幅は、24日23時から昨日02時頃にかけて急激に増大しましたが、その後は減少し小さい状態が続いています。昨日11時頃からは、中岳第一火口浅部を震源とする振幅の小さな火山性地震が増加しています。

京都大学本堂トンネル観測点の伸縮計では、中岳火口浅部の膨張とみられる変動が本日も観測されています。

火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、10月14日の噴火以降、概ね多い状態が続いています。

これらのことから、中岳火口浅部での増圧が示唆され、20日の噴火と同程度の規模の噴火が発生する可能性があります。

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阿蘇山 : 過去の噴火
破局噴火~有史以降

阿蘇山は『ユネスコ世界ジオパーク』としても世界的な観光名所。

これは、熊本県の阿蘇地域が持つ世界最大級のカルデラ地形や火山活動の歴史、草原景観などの価値が認められ、2014年にユネスコ世界ジオパークに認定されました。

阿蘇中岳火口は、活発な火山活動を間近に見られる世界的にも珍しいスポットで、年間を通して多くの観光客が訪れます。

そんな阿蘇山(阿蘇連峰)ですが、約27万年前~9万年前にかけて4回の大噴火により世界最大級の規模を誇るカルデラを形成。 カルデラ周囲の距離は約128㎞にも及ぶ。

その想像を絶する『破局噴火』をもたらす火山活動は現在も続いています。
この項目では、阿蘇山の過去の噴火を、近年から振り返った情報をまとめて掲載しています。

阿蘇山 : 過去の巨大噴火(破局噴火)

阿蘇火山は、過去に世界最大級規模の巨大噴火(カルデラ噴火)を繰り返してきました。

おもな巨大噴火は破局噴火をふくめて4回(期間)。以下に発生した年代をあげました。

約27万年前(Aso-1)
最初の大規模カルデラ噴火。大量の火砕流が発生し、九州広域に堆積物を残しました。
約14万年前(Aso-2)
さらに大きな火砕流噴火。噴出物は九州各地に広がりました。
約12万年前(Aso-3)
複数回の大規模噴火を伴い、カルデラ形成が進行しました。
約9万年前(Aso-4)
阿蘇山史上最大級の噴火。
膨大な火砕流が九州の広範囲を覆い、現在の巨大な阿蘇カルデラ(東西約18km、南北約25km)がほぼ完成しました。
火砕流は海を越えて山口県付近まで達したと考えられています。
これらの「阿蘇4大噴火」はいずれもカルデラ噴火と呼ばれる極めて大規模なもので、現在の阿蘇の地形の基盤をつくりました。
その後、カルデラ内に中央火口丘群(中岳など)が形成され、現在も活動が続いています。
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阿蘇火山 : 近年の爆発的噴火

2016年10月8日未明、阿蘇山(中岳第一火口)で爆発的噴火が発生。

午前1時46分ごろに始まった噴火では、噴煙が約11,000メートルの高さまで達し、気象レーダーでも強いエコーが確認されました。
2016年10月8日爆発的噴火[阿蘇中岳火口]
これは近年の阿蘇山の活動の中でも特に規模の大きいもので、火山灰は熊本県内だけでなく、九州北部や中国・四国地方の一部にまで広がりました。

この噴火の特徴は、水蒸気噴火ではなく、マグマが直接関与する本格的な『爆発的噴火』だった点です。
高温の火山灰や噴石が放出され、火口周辺には大きな噴石が飛散しました。また、火砕流がごく小規模ながら火口周辺で確認されました。

噴火警戒レベルは『3(入山規制)』が継続され、火口からおおむね2キロの範囲で立ち入りが制限されました。

人的被害は報告されませんでしたが、広範囲の降灰により農作物や交通機関に影響が出ました。
航空便の一部欠航や視界不良による交通障害も発生。同年4月には『熊本地震』が起きていたため、地震との関連が注目されましたが、気象庁は明確な因果関係は確認されていないと発表。

阿蘇火口に近い『ロープウェイ火口西駅』は噴火による施設損傷や、長期間運用していないためロープウェイ関連機器が故障し、多額の修理費用と修理期間を必要になる。
噴火で損壊激しい『ロープウェイ火口西駅』[阿蘇ロープウェイ]
のちに、この噴火被害がロープウェイ閉業の要因となる。

阿蘇山ロープウェイ《阿蘇火口見学アクセス》

阿蘇山 : 2016年 爆発的噴火の要点

噴火の概要

  • 発生日:2016年10月8日
  • 発生場所:中岳第一火口
  • 噴火の種類:爆発的噴火(マグマ噴火)
  • 噴煙の高さ:約11,000メートル(上空1万メートル以上)
この噴火では、噴煙が成層圏近くまで達し、九州各地や四国、中国地方まで広く降灰が確認されました。

噴火の特徴

それまでの阿蘇山は水蒸気噴火が中心でしたが、2016年10月の噴火ではマグマが直接噴出する本格的な爆発的噴火となりました。

    主な特徴は:

  • 高温の火山灰や噴石の放出
  • 火口周辺への大きな噴石の飛散
  • 火山灰が広範囲に降灰
  • 火山ガス(二酸化硫黄)の大量放出
気象レーダーでも強い反応が確認され、航空機への影響も出ました。

被害と影響

  • 幸い人的被害はありませんでした。
  • 火口周辺は立入規制(警戒レベル3)が継続。
  • 熊本県内を中心に広範囲で降灰。
  • 阿蘇ロープウェイ施設に甚大な被害
  • 交通機関(航空便や道路)に一部影響。
この噴火は、同年4月に発生した『2016 熊本地震』の後だったため、地震との関係が話題になりましたが、気象庁は「直接的な因果関係は確認されていない」としてる。
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阿蘇山 : 有史以降の火山活動

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(欽明天皇~安政)

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(欽明天皇~安政)
【補足:有史以降の火山活動『▲』は噴火年を示す】
年代 現象 活動経過・被害状況等
▲553(欽明天皇14)年 噴火?
782~805年(延暦年間) 火山活動? 詳細不明。
825(天長2)年 火山活動? 詳細不明。
840(承和7)年 火山活動? 詳細不明。
▲864(貞観6)年 噴火 11月9日。
▲867(貞観9)年 噴火 6月21日。
1230(寛喜2)年 火山活動? 詳細不明。
▲1239(暦仁元)年 噴火 2月8日。
▲1240(仁治元)年 噴火
▲1265(文永2)年 噴火 12月1日。
▲1269(文永6)年 噴火
▲1271(文永7)年 噴火 1月5日。
▲1272(文永9)年 噴火 4月16日、11月29日。
▲1273(文永10)年 噴火
▲1274(文永11)年 噴火 噴石、降灰のため田畑荒廃。
▲1281(弘安4)年 噴火
▲1286(弘安9)年 噴火 8月30日。
▲1305(嘉元3)年 噴火 5月2日。
▲1324(正中元)年 噴火 9月7日。
▲1331~33(正中元~元弘3)年 噴火
▲1335(建武2)年 噴火 2月7日、3月26日。堂舎被害。
▲1340(延元4~興国元)年 噴火 2月3、10、25日。
▲1343(興国4)年 噴火
1346~69年(正平年間) 火山活動? 詳細不明。
▲1375(天授元)年 噴火 12月20日。
▲1376(天授2)年 噴火 1月31日、6月20日。
▲1387(元中4)年 噴火 6月19日。
1388(元中5)年 火山活動? 10月16日。詳細不明
▲1434(永享6)年 噴火
▲1438(永享9~10)年 噴火 1月9日、2月18日。
▲1473~74(文明5~6)年 噴火
▲1485(文明16)年 噴火 1月5日。噴石丘生成。
▲1505(永正2)年 噴火 2月。
▲1506(永正3)年 噴火 4月6日。
▲1522(大永2)年 噴火 2月15日。噴石丘生成。
▲1533(天文2)年 噴火 7月17日。
▲1542(天文11)年 噴火 4月29日。
▲1558~59(永禄元~2)年 噴火 新火口生成。
▲1562(永禄5)年 噴火 3月。
▲1573(天正元)年 噴火
▲1574(天正2)年 噴火
▲1576(天正4)年 噴火 11月15日。
▲1582(天正10)年 噴火 2月17日。
▲1583(天正11)年 噴火 12月24日。
▲1584(天正12)年 噴火 8月。田畑荒廃。
▲1587(天正15)年 噴火 噴石丘生成。
▲1592(文禄元)年 噴火 噴石丘生成。
▲1598(慶長3)年 噴火 12月。
▲1611(慶長16)年 噴火
▲1612(慶長17)年 噴火 8月12日。
▲1613(慶長18)年 噴火 8月8日。噴石、降灰。
▲1620(元和6)年 噴火 6月3日。
▲1631(寛永8)年 噴火
▲1637(寛永14)年 噴火
▲1649(慶安2)年 噴火 7~8月。
1668(寛文8)年 鳴動、噴火? 黒煙
▲1675(延宝3)年 噴火 2月16日。
▲1683(天和3)年 噴火 6月。
▲1691(元禄4)年 噴火 4~8月。噴石、降灰、鳴動。特に6月には降灰多量。
1708(宝永5)年 火山活動? 9月17日。詳細不明。
▲1709(宝永6)年 噴火 2月13日。噴石。
▲1765(明和2)年 噴火 6月15日。降灰多量。
▲1772~80年(安永年間) 噴火 降灰のため農作物の被害。
▲1781~88年(天明年間) 噴火
▲1804(文化元)年 噴火
▲1806(文化3)年 噴火 8月30日。
▲1814(文化11)年 噴火
▲1815(文化12)年 噴火 降灰多量、噴石、田畑荒廃。
▲1816(文化13)年 噴火 6月12日。2:00頃鳴動が始まり、その後、水蒸気噴火。新湯小屋に大小の噴石、熱い砂、泥、泥湯を連続的に噴出。 4:30頃新湯の東脇の2箇所の火口から白煙。10:00頃火を噴いていた火口に土砂が流れ込み、埋没。その後、谷を隔てた反対側の斜面で白煙が上がる。 12:30頃火炎、黒煙なくなる。反対側の斜面で白煙。夜、2箇所の火口、土砂で埋没、地響きあり。13日。煙減少。夕方地響き。14日。白煙さらに減少。15日。白煙時々上がるが、ほぼなくなる。
7月。噴石で死亡1名。
▲1826(文政9)年 噴火 10、11月。噴石、降灰多量。
▲1827(文政10)年 噴火 5月。降灰多量、原野荒廃。
▲1828(文政10)年 噴火 1月。新火孔生成。
▲1828(文政11)年 噴火 6月。降灰砂多量、田畑被害。
▲1830(天保元)年 噴火
▲1830(天保元)年 噴火 噴石、降灰多量、噴石丘生成?
▲1831(天保2)年 噴火
▲1832(天保3)年 噴火
▲1835(天保6)年 噴火
▲1837(天保8)年 噴火
▲1838(天保9)年 噴火 降灰。
▲1854(安政元)年 噴火 2月26日。参拝者3人死亡。
▲1856(安政3)年 噴火 3月18日。降灰。

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(明治~大正)

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(明治~大正)
【補足:有史以降の火山活動『▲』は噴火年を示す】
年代 現象 活動経過・被害状況等
▲1872(明治5)年 噴火 12月30日。硫黄採掘者が数名死亡。
▲1873(明治6)年 噴火 降灰。
▲1874(明治7)年 噴火
▲1884(明治17)年 噴火 3月21日から4月30日頃まで鳴動・爆発・降灰を繰り返す。
6月6日から再び噴火は激しくなり、鳴動や多量の噴煙を上げ、中央火口の最北部に新火口生成。
▲1894(明治27)年 噴火 3月6日から爆発、鳴動、空振があり広範囲に降灰し、15日頃まで継続。活動火口は第1・第2火口。
5月24日、6月23日、8月30日噴火、降灰。
▲1897(明治30)年 噴火 鳴動、降灰。
▲1906(明治39)年 噴火 中央火口縁の南300mの千里が浜で噴火。
▲1907(明治40)年 噴火 降灰。
▲1908(明治41)年 噴火 鳴動、噴煙多量、降灰。
▲1910(明治43)年 噴火 4月3日。鳴動、噴煙(第3火口)。
▲1911~12(明治44~大正元)年 噴火 降灰。
▲1916(大正5)年 噴火 4月19日。鳴動、降灰。
▲1918(大正7)年 噴火 1月16日。鳴動、降灰(第3火口)。
▲1919(大正8)年 噴火 4月に爆発音、降灰。5月に鳴動、降灰。
▲1920(大正9)年 噴火
▲1923(大正12)年 噴火 1月に第3及び第4火口で鳴動、噴石。6月に第4火口で噴石。9月17日に第1、2、4火口で噴火。
▲1926(大正15、昭和元)年 噴火 11月30日に噴火、降灰。12月28日に噴火。

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(昭和)

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(昭和)
【補足:有史以降の火山活動『▲』は噴火年を示す】
年代 現象 活動経過・被害状況等
▲1927(昭和2)年 噴火 4~5月に数回活動し、降灰のため農作物被害。7、10月にも降灰。
▲1928(昭和3)年 噴火 1月12日、9月6日に噴火。10月及び12月には噴煙多量で広範囲に降灰。
▲1929(昭和4)年 噴火 4月11日。第4火口で噴石。7月26日。第2火口に新火孔生成、黒煙。10月22~23日。降灰多量、農作物、牛馬被害。
▲1930(昭和5)年 噴火 9月3~6日。噴石、降灰。
▲1932(昭和7)年 噴火 第1火口は6、9月に活動し、11月からは黒煙、噴石活動。12月9日。空振のため阿蘇山測候所窓ガラス破損。12月17~19日噴石活動盛んで18日火口付近で負傷者13名。
▲1933(昭和8)年 噴火 2月11日から第2火口活動。2月24日。大音響とともに噴火、直径1m近い赤熱噴石が高さ・水平距離とも数百m飛散。 2月27日空振のため阿蘇山測候所ガラス戸破損。3月1日第1火口の活動活発となり第2火口をしのぐ。第2火口と同型の活動。降灰の被害も広範囲。4、5、8~12月にも第1、2火口で噴煙、噴石、鳴動。
▲1934(昭和9)年 噴火 7月16日。噴火場所は第1火口。
▲1935(昭和10)年 噴火 1、5、6、8、10月。降灰、噴石等。
▲1936(昭和11)年 噴火 2、8月。
▲1937(昭和12)年 噴火 1、5月。
▲1939(昭和14)年 噴火 1、4、5月。
▲1940(昭和15)年 噴火 1、4、5月。4月。負傷者1名。8月。降灰多量、農作物に被害。12月噴石、降灰。
▲1941(昭和16)年 噴火 2月。噴石、降灰。4月。第1火口に新火孔生成。8月噴石。
▲1942(昭和17)年 噴火 6月。噴煙、火口内赤熱噴石。
▲1943(昭和18)年 噴火 6月。第1火口に新火孔生成、降灰多量。12月。降灰。
▲1944(昭和19)年 噴火 弱い噴石。
▲1945(昭和20)年 噴火 9月。降灰。
▲1946(昭和21)年 噴火 4~6月。第1火口で噴石活動、降灰多量。12月。噴煙。
▲1947(昭和22)年 噴火 5月。第1火口、降灰砂多量、農作物、牛馬被害。7~9月。噴石、降灰、牧草等に被害。
▲1948(昭和23)年 噴火 噴石、降灰。
▲1949(昭和24)年 噴火 降灰多量。
▲1950(昭和25)年 噴火 噴石、降灰。
▲1951(昭和26)年 噴火 降灰。
▲1953(昭和28)年 噴火 4月27日。11:31第1火口で噴火。人身大~人頭大の噴石を数百mの高さに上げ、噴石は火口縁の南西方600mに達する。観光客死者6名、負傷者90余名。5月にも降灰多量で農作物に被害。12月にも小噴火。
▲1954(昭和29)年 噴火 5月。
▲1955(昭和30)年 噴火 7月25日。噴石は北東方300mの範囲に落下。
▲1956(昭和31)年 噴火 1、8、12月に第一火口底で土砂噴出。1月。楢山、南郷谷、往生岳に多量の降灰。1月13日震度2の有感地震。火口より南西方向に噴石。8月。土砂噴出。12月。火孔開口。火口周辺に降灰。
▲1957(昭和32)年 噴火 4、10~12月に第1火口内噴石活動。11、12月には第1火口内に新火孔生成。
▲1958(昭和33)年 噴火 6月24日。22:15第1火口が突然噴火、噴石は火口の西1.2kmの阿蘇山測候所に達する。山腹一帯に多量の降灰砂、死者12名、負傷者28名、建築物に被害。7、9~12月にも噴石活動。
▲1959(昭和34)年 噴火 第1火口に新火孔開口。
▲1960(昭和35)年 噴火 1~4、9~11月。火口内噴石、火口付近降灰。
▲1961(昭和36)年 噴火 全年ときどき降灰:2月中旬、7月中旬、11月下旬。新火孔生成。
▲1962(昭和37)年 噴火 1~5月。ときどき降灰、10月中旬。新火孔生成。
▲1963(昭和38)年 噴火 4、5、6、7、11月。
▲1964(昭和39)年 噴火 5月14日。第1火口内に新火孔を生成。
▲1965(昭和40)年 噴火 1月ときどき土砂噴出。2~6月。火口底赤熱。7、8月。土砂噴出。9月。火口底赤熱。10月21日から第1火口で噴火が始まり10月23、31日には噴石を火口の南西方に広く飛散。 特に31日の噴石は多量で建築物に被害。活動年末まで続く。
▲1966~68(昭和41~43)年 噴火 土砂噴出、火口内噴石、火口底赤熱、火炎、湯だまり。
▲1969~73(昭和44~48)年 噴火 鳴動、火口底赤熱、火炎、土砂噴出。1971年7月30日に第1火口内に新火孔開口(711火孔)。
▲1974(昭和49)年 噴火 4月頃から灰色噴煙。8月から降灰多量、農作物被害。8月末に第1火口内に新火孔(741火孔)生成。火炎、火映、空振、鳴動しばしば。
▲1975(昭和50)年 噴火 1~6月。前年8月から噴火断続、火口周辺に降灰。1月下旬に地震群発、震源は阿蘇カルデラ北部、最大地震は1月23日23:19、M6.1、阿蘇山測候所で震度5。 10月は火口周辺に降灰、火映。11月は坊中付近に降灰。12月。噴火、仙酔峡・根子岳付近に降灰、火映。
▲1976(昭和51)年 噴火 1月。仙酔峡・根子岳付近に降灰。
▲1977(昭和52)年 噴火 4月。火口周辺に降灰。5~7月。阿蘇町、一の宮町、高森町、白水村に降灰。6~7月。火口縁に噴石落下、農作物に被害。 7月20日。第1火口爆発、マウントカー火口縁停留所付近の建築物に僅少の被害。8~10月。地震活動活発。8、9月。鳴動。11月。噴火、火口内で噴石活動。
▲1978(昭和53)年 噴火 1~6、8~10月。2~4、6、8、9月に土砂噴出。9月19日。地震群発、10月。地震やや多い(震源は中岳火口付近)。
▲1979(昭和54)年 噴火 6~11月。6~8月に赤熱噴石活動、火口周辺に降灰。9月6日の噴火では火口北東の楢尾岳(ならおだけ)周辺で死者3名、重傷2名、軽傷9名、火口東駅舎被害。 小規模な低温の火砕流が発生。10~11月。噴火活発、11月は大量の降灰、宮崎県北西部、大分県、熊本市内に降灰、農作物に被害。
▲1980(昭和55)年 噴火 1月26日。噴火、阿蘇町、一の宮町に降灰。3月8日。火口周辺に降灰。9月24日。土砂噴出。
1981(昭和56)年 土砂噴出 6月15日。
1983(昭和58)年 土砂噴出 9月29日。
▲1984(昭和59)年 噴火 4~9月。土砂噴出。10月24日。第1火口に841火孔開口、鳴動、降灰(4年ぶり)、噴石。10~12月。土砂噴出、鳴動、降灰。
▲1985(昭和60)年 噴火 1月。土砂噴出、降灰。1月18日851火孔、3月1日852火孔、5月6日853火孔が第1火口内に開口。5月6日~6月20日頃断続的に噴火(5年ぶり)。1~6月。鳴動、降灰、火炎、噴石。7~12月。土砂噴出。
1986(昭和61)年 土砂噴出・鳴動 1~12月。土砂噴出。5、6、8、10~12月。鳴動。
1987(昭和62)年 土砂噴出・鳴動 1~10月。土砂噴出。1、5、6月。鳴動。
▲1988(昭和63)年 噴火 3~12月。土砂噴出。5月。微動多発。7~12月。鳴動。10~12月。火口底赤熱。12月。降灰(3年ぶり)。
▲1989(平成元)年 噴火 1~6月。火口底赤熱。4~6月。火山灰噴出。6月11日。891火孔開口。7月16日。噴火活動はじまる(4年ぶり、翌年12月まで続く)。9~12月。 噴石活動。10月9日。892火孔開口。10、11月。噴火活発、降灰多量で農作物に被害。鳴動大。

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(平成~令和)

阿蘇山 : 有史以降の火山活動(平成~令和)
【補足:有史以降の火山活動『▲』は噴火年を示す】
年代 現象 活動経過・被害状況等
▲1990(平成2)年 噴火 (前年からの噴火続く)1、2、4~6、12月。噴火。9月17日901火孔、11月24日902火孔、12月6日903火孔開口。
▲1991(平成3)年 噴火 1~2月。時々火山灰噴出。前年からの活動終了。3月以降火口湯だまり(92年6月まで)。
▲1992(平成4)年 噴火 年間微動大。4月から土砂噴出、次第に活発化。7月。有感微動多発。8~9月。活発な噴出、噴煙最高2500m。12月。921、922火孔開口、火炎。
▲1993(平成5)年 噴火 前年からの継続で、1~2月スコリア噴火。3月以降湯だまり、翌年8月まで比較的静穏。
▲1994(平成6)年 噴火 9月。9~10月土砂噴出活発。12月大きい土砂噴出。
▲1995(平成7)年 噴火 3月。年間土砂噴出断続。
1996(平成8)年 土砂噴出、赤熱現象 火口底は全面湯だまり状態が続く。4月27日~6月22日南側火口壁の赤熱現象。7月土砂噴出。
1997~99(平成9~11)年 土砂噴出、噴湯現象 火口底は全面湯だまり状態が続く。時折土砂噴出や噴湯現象。
2000(平成12)年 赤熱現象 火口底は全面湯だまり状態が続く。11月から南側火口壁で赤熱現象。
2001~02(平成13~14)年 赤熱現象 火口底は全面湯だまり状態、南側火口壁で赤熱現象続く。
▲2003(平成15)年 噴火 中岳第1火口の南側火口壁下の温度及び湯だまりの温度は高い状態が継続。5月噴湯現象。 7月10日のごく小規模な噴火で中岳第1火口東北東約6kmに微量の降灰。湯だまりの量は、6月から徐々に減少し11月には約5割となった。
▲2004(平成16)年 噴火 1月14日。ごく小規模な噴火で中岳第一火口東南東約8kmに微量の降灰。
▲2005(平成17)年 噴火 4月14日。ごく少量で灰白色の火山灰が中岳第一火口縁から南側700m付近までの付着を確認。同日20:41頃ごく小規模な噴火が発生し、火山灰が火口の北東側約2kmの仙酔峡まで達した。
2006(平成18)年 土砂噴出 小規模な土砂噴出。7月以降全面湯だまり。
10月から南阿蘇村吉岡の噴気活動が活発化(2012年12月現在も活発な噴気活動が継続)。
2007(平成19)年 赤熱現象 火口底は全面湯だまり。9月から南側火口壁で赤熱現象。
2008(平成20)年 赤熱現象・火炎現象 火口底はほぼ全面湯だまり。南側火口壁で赤熱、火炎現象続く。12月にごく少量の火山灰を南側火口壁の噴気孔から噴出。南側火口壁で火炎現象。
▲2009(平成21)年 噴火 2月4日。ごく小規模な噴火。火口の南西約800m付近で微量の降灰を確認。 また、5月19日には火口の南西約200mでごく微量の降灰を観測したほか、6月下旬まで火口縁付近ではごく微量の降灰が時々観測された。南側火口壁で赤熱、火炎現象続く。
2009~10(平成21~22)年 連続微動、孤立型微動 2009年11月2日に火山性微動の振幅が増大。
2009年9月~2010年7月まで孤立型微動が一日あたり200回以上と増加。
▲2011(平成23)年 地震 3月。東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)以降、火口北西側10km付近の地震活動が一時的に増加。
噴火 5月15日~6月9日にかけて、ごく少量で灰白色の火山灰を噴出。15日には中岳第一火口の北東約2kmの仙酔峡でごく少量の降灰を確認。
2013(平成25)年 地震、火山性微動、赤熱現象、火山ガス、地殻変動 9月23日からひずみ及び傾斜変動が観測され、火山性地震が急激に増加。火山性地震は24~28 日にかけて日回数が1,000回を超え、10月上旬以降少なくなった。 9月以降、継続時間の短い火山性微動が時々発生。火山性連続微動は9月7~16 日、24~25日にかけ発生し、12月下旬からは振幅の大きい状態が継続。 南側火口壁で赤熱現象続く。二酸化硫黄の放出量は、9月下旬以降急増し、10月には減少したが、12月下旬には再び増加。
▲2014(平成26)年 噴火、火山性微動、赤熱現象、火炎現象、火山ガス、地殻変動 1月13日から2月19日までごく小規模な噴火が時々発生。 7月5日から 10日にかけて火山性微動の振幅が大きくなり、7月17日に湯だまりが消失、7月28日に火口底で赤熱、ごく弱い火炎を観測。 8月30日に噴火を確認。 GNSS連続観測では、9月頃から古坊中-長陽(国)の基線にわずかな伸びの傾向が認められた。 二酸化硫黄の放出量は、10月中旬までは1日あたり700~2,300トンと概ね多い状態で経過し、10月下旬以降は、1日あたり1,700~3,000トンと増加。 11月25日に噴火を確認した後、11月26日以降は連続的な噴火となった。11月27日に141火孔を確認。 11月27日には、中岳第一火口の南側で火山灰が約7cm堆積し、火口周辺ではこぶし大のスコリアを確認。 11月27日、12月10日、19日及び 25日の現地調査で、ストロンボリ式噴火を観測。
▲2015(平成27)年 噴火、火映現象、火炎現象 2014年11月25日から始まった噴火は5月21日まで継続。この期間中の現地調査でストロンボリ式噴火を観測し、夜間に高感度カメラで火映を時々観測。 1月と2月には、火口カメラ(阿蘇火山博物館)で火炎を時々観測。 5月3日に、継続時間約5分間の振幅の大きな火山性微動が発生し、南阿蘇村中松で震度1を観測。 8月8日から時々ごく小規模な噴火が発生した後、9月14日09時43分に噴煙最高2000m、小規模な比較的低温の火砕流を伴い、大きな噴石が火口周辺に飛散する噴火が発生。 9月14日の噴火以降、連続的に噴火が発生し、10月23日まで継続。10月23日及び12月25日の噴火では、火口周辺に大きな噴石が飛散。噴火に伴い、熊本県、大分県、宮崎県の一部の地域で降灰。
▲2016(平成28)年 噴火、火映現象 2月から5月、及び10月に噴火が時々発生。2月17日、10月8日に大きな噴石が火口周辺に飛散する噴火が発生。10月8日01時46分の噴火では、噴煙が海抜高度11,000m(気象衛星による観測)まで上がった。この噴火により広範囲で降灰が確認された。また、中岳第一火口から北東側約4kmの場所で長径7cm の小さな噴石を確認したほか、北東側約20kmの大分県竹田市でも直径数mmの小さな噴石を確認。産業技術総合研究所・防災科学技術研究所が火山灰を分析した結果、8日の噴火はマグマ水蒸気噴火であった可能性がある。3月~7月上旬にかけて、火口内に灰白~灰色の湯だまりを確認。3月~9月にかけては、土砂噴出を確認。南側火口壁の一部で赤熱を確認。11月12日以降、夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測。
▲2019(令和元)年 噴火、火映現象、赤熱現象、噴湯現象、土砂噴出 4月16日に中岳第一火口で噴火が発生し、その後時々噴火が発生。5月3日には噴煙が最高で2,000mまで上がった。7月26日の噴火以降、断続的に噴火が継続。中岳第一火口の風下の地域では、噴火による降灰を確認。4月3日以降、火映を時々観測。また、4月16日以降、火口底の一部で赤熱を時々観測。5月3日以降、火口底の一部で火炎を時々観測。中岳第一火口底の湯だまり量は、2月に9割、3月下旬に3割、4月上旬に1割と次第に減少し、5月下旬以降には、湯だまりがほとんど消失していることを確認。湯だまり内では噴湯を時々確認。4月には土砂噴出が時々認められ、4月9日に最高で高さ15m程度の土砂噴出を観測。
▲2020(令和2)年 噴火、火映現象、火炎現象 2019年10月7日に中岳第一火口で発生した噴火が、5月20日まで継続。その後は断続的に噴火し、6月下旬以降噴火は発生していない。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1,700mまで上がった。噴火に伴う大きな噴石や火砕流は観測されなかった。噴火が継続していた期間には、中岳第一火口の風下側の地域で、噴火による降灰が続いた。2月20日まで、夜間に火映を時々観測。また、5月15日まで、火口底の一部で火炎を時々観測。10月20日から11月1日かけて、火口底の一部で硫黄の燃焼と思われる火炎を夜間に時々観測。中岳第一火口内に湯だまりは観測されなかった。
▲2021(令和3)年 噴火、火砕流、火炎現象、火映現象、大きな噴石 阿蘇山では、10月14日、15日及び20日に噴火が発生した。噴火の発生は2020年6月以来であった。10月14日04時43分の噴火は、京都大学及び熊本大学が実施した現地調査によると、火口縁付近で最大 70 ㎝程度の大きな噴石が確認された。この噴火により熊本県高森町、大分県竹田市、宮崎県高千穂町の一部で少量の降灰を確認した。翌 15 日には噴煙が火口縁上 200m程度まで上がるごく小規模な噴火が発生した。10 月 20 日 11 時 43 分に火砕流を伴う噴火が発生し、噴煙が最高で火口縁上 3,500m まで達した。また、大きな噴石が南方向に 900m 飛散するのを確認した。同日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が、九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、中岳第一火口周辺で噴出物による変色域と周囲より温度が高い領域が認められた。変色域は、火口の中心から北方向に最大 1.6km 及び西方向に最大 1.0km 分布しており、温度が高い領域は主に火口の北西側であり、南側の一部でも確認された。火砕流は主に中岳第一火口の北西側へ流下したとみられる。また、熊本県阿蘇市、高森町、山都町、宮崎県高千穂町、五ヶ瀬町の一部で降灰を確認した。火映は12 月2日以降、夜間に時々観測した。
2022~24(令和4~6)年 火映現象、土砂噴出、噴湯現象 2022年1月から2月にかけて火映を観測し、2月末には火山性微動の振幅が一時的に増大し大きな変動を繰り返した。火映は2023年3月と2024年1月から7月にかけても観測。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2022年1月から3月、及び2024年1月から5月に1日あたり1,500トンを上回った。湯だまり量は、増減を繰り返しつつ2024年11月に約8割へ増加。

阿蘇火口見学《規制情報 ライブカメラ 遊覧ヘリ》

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