阿蘇神社は、武天皇の孫神で阿蘇を開拓した健磐龍命(たけいわたつのみこと)をはじめ家族神12神を祀り、2000年以上の歴史を有する古社。
その阿蘇神社の拝殿では、祭事・神事のほか祈願も行っています。また、神社境内には、願い事をかなえると言い伝えられているパワースポットがあり、参拝客や観光客の多くが訪れています。
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阿蘇神社について
阿蘇大宮司
阿蘇大宮司家は、御祭神健磐龍命より綿々、累世、相次ぎ現大宮司は92代目にあたり、皇室に次ぐ旧家として世に知られています。特に中世以降は肥後の国の大半を領有し、朝廷のために忠誠を励み、綸旨、軍忠状などの古文書もたくさん保存されています。
社殿
社殿は度々の天災で焼亡しますが、天保6年(1835年)より嘉永3年(1850年)にかけて、三神殿と諸門が竣工しています。白木の総ケヤキ作りで見事な彫刻がほどこしてあります。
楼門(ろうもん)の規模は宏壮で、神社建築には珍しく二層の屋根になっています。また、両脇門は神幸門・還御門といい、平常は閉じていますが、御田祭の神幸の時のみ使用します。これらは国の重要文化財ん指定されています。
※平成26年(2016年)熊本地震により被害を受けましたが、現在は復旧しました。
阿蘇の神々
その昔、阿蘇山は今よりもずっと高い偉容の山だったと言われています。
この地に先着していた縄文人にとって、阿蘇の山は崇拝の対象だったでしょう。
御祭神
社記によれば阿蘇神社の御創立は孝霊天皇九年(紀元前282年)と伝へています。祀ってある神様は全部で十三座ですが、その中で1000年の昔から歴史の本にも記載されている神様が三座居られます。その神様の御名は、
- 一の宮 健磐龍命(神武天皇様の孫神)
- 二の宮 阿蘇都媛命(一の宮の御妃神)
- 十一の宮 國造速瓶玉命(阿蘇初代の國造)
右三座の神様は他の神様より特に重く祀られて来て、これらの神様の御陵墓と云われている古墳が阿蘇神社より三キロほど離れた地点に点在しています。(中通古墳群と云い六世紀頃築造されたもの)
御神徳
古い昔の事ですが、この阿蘇谷は満々と水をたたえた湖水でありました。阿蘇大神健磐龍命は湖水の水を切って落として美田を開き、農耕の道を教え国土の開拓に尽くされました。十一世紀以降、肥後一の宮と仰がれ肥後の国の総鎮守神として、広く尊崇を受けられるようになりました。
国土の開拓とは、ただ産業の振興のみならず吾々人間生活にかかわりある交通、文化、学芸、結婚、医薬、厄除等、生活守護の神として限りない御神恩をいただいております。
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参拝について
阿蘇神社は、2016年 熊本地震によって神社のシンボル的な建造物である『楼門(ろうもん)』が倒壊し、社殿のほぼすべてが倒壊・破損しました。
現在、賢明な復旧作業がすすんでいますが、歴史的価値のある建造物であるゆえ、旧来の部材をなるべく組み込む方法で復旧しているため、多くの年月を必要としています。
阿蘇神社では地震前と同じように参拝ができますが、復旧箇所の周辺は安全対策のためフェンスで囲んでおり立ち入り禁止にしてあります。なお、参拝のための順路は掲載画像を参考にしてください。
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ご利益
阿蘇神社は、熊本でも有数のパワースポットとして人気の場所。楼門(修復中)をくぐったあと、目の前には阿蘇をのぞむ本殿があり、右手の敷地内には縁結びの松をはじめ、願掛け石などもあります。
縁結びの松
『縁結びの松』は、謡曲高砂でも有名な阿蘇大宮司友成卿が、1020年前に播州尾上から名高い松の実を持ち帰った松が、縁結びに霊験があるとされています。
縁結びの願掛けは、松を中心にして歩いて周回するもので、男性と女性で回転方向が違っており、男性は左から2回、女性は右から2回まわるとご利益があるとされます。
男性は左から、女子は右から回るというのは由来があって、日本で最初の夫婦の神、イザナギとイザナミがオノゴロ島にて柱を中心に回りあったことが由来とされています。
この願掛けによって恋人ができたり、結婚ができたという体験談はいくつも挙っているようです。
願掛け石
『願掛け石』は、拝殿の右手にあり、古代から神石とされている。
御祭神阿蘇大明神がもろもろの願いを込めて額づかれたと言われる。この石は願かけの石として祀られています。
『願掛け石』への願かけには作法があり、石を3回撫でてから願い事をかけると叶うとされています。
神の泉
阿蘇一の宮は、昔から地下水が噴出する『清泉の町』として知られていました。また、境内の水は古くから『神の泉』と呼ばれており、不老長寿の水として多くの方に飲用されています。
ご祈願
阿蘇神社では、希望に応じて願い事を受け付けており、神前にて『ご祈願』を行っています。ご祈願を受けることで一年間の御守護、開運を祈られることをおすすめしています。
おもな祈願は、厄払い・家内安全・安産・身体健康・子授け・良縁・初宮参り・還暦ほか賀寿祝い・学業成就・車祓交通安全・商売繁盛・病気平癒・工事安全祈願・五穀豊穣・牛馬安全など。
なお、受付は遠方の方のばあい郵便・電話でも受け付けしています。
個人の御祈願はご予約不要です。団体の御祈願のみ要予約(通常のお立ち寄り参拝はご連絡不要です)。ただし、祭典、行事等によってできない場合があるため、事前に問い合わせしてください。
- 御祈願(御祓い)受付
- 9:00~16:30
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御朱印
御朱印
阿蘇神社の御朱印には、「奉拝」「阿蘇神社」の文字が記され、「肥後一ノ宮」「阿蘇神社」の印が押されます。
- 初穂料
- 300円
- 受付時間
- 9時~17時
- 受付場所
- 社務所
御朱印帳
阿蘇神社の『御朱印帳』は、金色の生地の表に楼門(ろうもん)、裏には社印である違い鷹の羽と阿蘇神社の文字が織り込まれています。御朱印帳の表地は金地で、楼門の刺繍が施される美しい御朱印帳です。
- 初穂料
- 1500円(御朱印代含)
- 受付時間
- 9時~17時
- 受付場所
- 社務所
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阿蘇神社 情報 / アクセス
【新阿蘇大橋・国道57号:復旧開通】2016年 熊本地震によって崩落した『阿蘇大橋』が『新阿蘇大橋』として 2021年3月7日 に完成開通。また、外輪山斜面崩落で不通となっていた『国道57号』阿蘇立野と、阿蘇外輪山トンネルを抜ける国道57号北側復旧ルートは 2020年10月3日 に復旧・開通しました。
復旧した道路 | 復旧開通日 |
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国道57号 北側復旧ルート(新規) | 2020年10月3日 |
国道57号(崩落寸断した現道) | 2020年10月3日 |
新阿蘇大橋(新規) | 2021年3月7日 |
阿蘇長陽大橋 | 2017年8月27日 |
俵山トンネルルート | 2016年12月24日 |
JR 豊肥線[肥後大津〜阿蘇] | 2020年8月8日 |
南阿蘇鉄道[立野〜高森] | 2023年7月15日 |
所在地 問合せ
- 住所
- 〒869-2612 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083−1〔地図〕
- 駐車場
- 専用駐車場・普通車50台程度(平常時)
- 問合せ
- 阿蘇神社社務所(電話)0967-22-0064
交通アクセス
- JR豊肥本線 宮地駅から徒歩15分
- 九州産交バス 阿蘇駅前下車
- 熊本インターから車で1時間半
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