
南海トラフ巨大地震が発生した場合、神奈川県にも大きな影響が及ぶ可能性があります。神奈川県は震源域から距離があるものの、強い揺れや津波による被害・人的・建物被害が想定されています。
国全体の被害想定では、最大で約29万8000人の死亡・行方不明者といった甚大な結果が示されていますが、神奈川県単体の想定も自治体が独自に推計しています。
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南海トラフ地震 被害
国の最新想定
国の最新想定
神奈川県での揺れ(地震動)
南海トラフ地震で震源が太平洋側で東側の場合(内閣府資料想定ケース)、神奈川県の震度分布想定は次のとおりです。
- 平塚市・小田原市・箱根町など:局所的に震度6強
- 小田原市、南足柄市、大磯町、二宮町、中井町、大井町、一部の箱根町:震度6弱
- その他の地域:震度5強以下が中心
震源域から遠方の地域では震度がやや弱まりますが、強い揺れが観測される地域もあるという想定です。
津波による影響(相模湾・東京湾)
南海トラフ地震の『東側で発生したケース』の津波想定では、神奈川県沿岸(相模湾〜東京湾)への津波到達高さ・時間は次のようになっています。
- 津波最大水位(満潮位からの高さ):2〜9メートル程度
- 津波到達時間:〈相模湾内:約30〜40分〉〈東京湾内:60分以上〉
津波は発生後すぐに来るケースもあり、内湾部ほど到達が遅れる傾向があるものの、沿岸域では浸水や高波のリスクがあることが想定されています。
人的被害の想定
| 死傷項目 | 想定値 |
|---|---|
| 死者数 | 約 790人 |
| 重症者 | 約 30人 |
| 中等症者 | 約 930人 |
| 軽症者 | 約 1,910人 |
| うち津波による死者 | 約 780人 |
神奈川県では、地震による直接的な死傷以上に津波による危険が大きいという推計になっていますが、広域的な国全体の被害想定と比べても相対的に影響は局所的とされています。
建物被害・インフラへの影響
同調査では、南海トラフ地震による建物被害についても推計されている。
- 全壊建物数:約 5,770 棟
- 半壊建物数:約 19,280 棟
これは関東地方の別の巨大地震想定ケース(大正型関東地震)に比べると少ないものの、着実な被害が想定される規模です。
ライフライン(電気・水道・ガス・通信・交通網)については、震度5〜6クラスの揺れが広域で発生する想定のため部分的な寸断・遅延が発生する可能性があります。
津波浸水と避難
神奈川県では、津波が相模湾内や東京湾内に達すると想定されるため、以下のようなポイントに注意が必要です。
- 津波浸水エリアの可能性
- 海岸沿いの低地や河口付近では浸水のリスクがあり、津波浸水想定図(ハザードマップ)を確認することが重要。
- 避難時間の確保
- 津波到達までに時間があるとはいえ、発生後30〜60分以内に高台・避難場所への移動を完了させる計画が必要です。
全国規模の被害との位置づけ
国の最新被害想定では、南海トラフ巨大地震による全国の死者数は最大約29万8000人、経済被害は約270兆円超とされています。
関東〜西日本の太平洋沿岸域では10メートル超の津波も想定される地域が含まれるなど、広域的なリスクが指摘されています。
神奈川県 : 被害想定まとめ
| 被害項目 | 想定内容(最大値) |
|---|---|
| 揺れ(地震動) | 多くの地域で 震度5強〜6弱/局所的に6強 の強い揺れ想定 |
| 津波高さ | 2〜9メートル程度(相模湾・東京湾) |
| 死者数 | 約 790人(推計) |
| 建物全壊 | 約 5,770 棟 |
| 津波による死者 | 約 780人 |
| 人的被害(負傷者含む) | 数千人規模(軽〜中等症含む) |
| 津波到達時間 | 相模湾:30〜40分/東京湾:60分以上 |
神奈川県:防災のポイント
- 自治体の津波浸水想定図(ハザードマップ)を確認
- 地震発生直後に高台へ避難する行動計画を持つ
- 家具固定・耐震化・備蓄を進める
- 迅速な情報取得(緊急地震速報・津波警報など)の準備
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巨大地震サバイバル
大津波から逃げる
南海トラフ地震が発生した場合には、東海から九州にかけての広い範囲に、地震の揺れや津波による甚大な被害をもたらす恐れがあります。
最大クラスの地震が発生すると、海岸沿いに巨大津波が到達します。それにより、沿岸部では広範囲が浸水することになります。
南海トラフ地震の死亡要因で、もっとも確率が高いのが『津波』によるもので、死亡者数全体のうち約70%になる想定値があがっています。
大津波から逃げる
| 死亡要因 | 死亡者数 | 割合 |
|---|---|---|
| 建物倒壊 | 約80,000人 | 24% |
| 津波 | 約230,000人 | 70% |
| その他 | 約20,000人 | 6% |
| 合計 | 約330,000人 | 100% |
津波から身を守るには『逃げる』しかありません。
津波の危険がある場合には、とにかく高い場所に避難です。
津波警報の種類と被害・避難行動
津波による災害の発生が予想される場合には、地震発生後、約3分で大津波警報、津波警報または津波注意報が発表されます。 津波発生が予想されるばあい、発表で表現される『津波警報等の種類』『予想される津波の高さ』『津波クラス』は以下の通りです。 なお、襲来する津波クラスの警報ごとに『想定される被害と取るべき行動』の情報を追加掲載しています。津波警報の種類(被害・避難)
津波警報『大津波警報』
| 津波警報の種類 | 津波規模 |
|---|---|
| 大津波警報 | 巨大 |
| 津波高さ | 被害・避難行動 |
| 10m超 (10m<高さ) | 巨大な津波が襲い、木造家屋が全壊・流失し、人は津波による流れに巻き込まれます。 沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。 警報が解除されるまでは、安全な場所から離れないようにしましょう。 |
| 10m (5m<高さ≦10m) | |
| 5m (3m<高さ≦5m) |
津波警報『津波警報』
| 津波警報の種類 | 津波規模 |
|---|---|
| 津波警報 | 高い |
| 津波高さ | 被害・避難行動 |
| 3m (1m<高さ≦3m) | 標高の低いところでは津波が襲い、浸水被害が発生します。人は津波による流れに巻き込まれます。 沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。 警報が解除されるまでは、安全な場所から離れないようにしましょう。 |
津波警報『津波注意報』
| 津波警報の種類 | 津波規模 |
|---|---|
| 津波注意報 | (表記なし) |
| 津波高さ | 被害・避難行動 |
| 1m (20cm<高さ≦1m) | 海の中では人は速い流れに巻き込まれ、また、養殖いかだが流失し小型船舶が転覆します。 海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。 注意報が解除されるまで海に入ったり海岸に近づいたりしないようにしましょう。 |
津波避難の判断と行動
地震の揺れを感じた時
強い地震や長い時間の揺れを感じる。津波警報が発表されたら避難行動の開始。- このような行動を
- 海岸にいる人は、直ちに海岸から離れ、すばやく高台か高いビルや指定の避難場所へ避難する。
- 津波の浸水が想定される地域の住民は直ちに避難する。
地震の揺れを感じない時
津波注意報が発表されたら避難行動の開始。- このような行動を
- 海水浴や磯釣りは危険なので中止し、安全な場所に移動する。
- 津波の浸水が想定される地域の住民はいつでも避難できるように準備する。
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津波の特徴・避難箇所の場所
大津波が襲来するときの前兆については、その現象となる参考例が少な過ぎるため、どの地震でも同じような津波前兆があるわけではありません。 この項目では津波の特徴(注意事項)と公共に整備された『避難箇所』について解説しています。- 津波の特徴(注意事項)
- 深海での津波の速さはジェツト機なみ。沿岸部でも短距離選手なみのスピードです。
- 地形によっては、津波の高さは予測以上のものになります。
- 津波は繰り返し襲ってきます。警報、注意報が解除されるまで海岸に近づかないように。
- 津波の前触れとして、必ず引き潮があるとは限りません。
津波避難場所の目印
津波警報が発表されたら、ただちに避難を始める必要があります。 地理に詳しくない土地では『津波避難場所』などのマークを目印に、すぐ避難しましょう。 公共避難所の地図は、各自治体のウェブサイトに掲載してあります。 とくに海岸沿い地域に在住や仕事先・旅行先で滞在するばあいは、事前に確認するか PDF データとしてダウンロードしておきましょう。津波危険地域・津波避難所のマーク
津波発生時は『津波危険地域』『津波避難所』のマークを確認して、ただちに移動・避難してください。- 津波注意(津波危険地帯)

地震が起きた場合、津波が襲来する危険のある地域を表示しています。 このマークがある場所は浸水する可能性が高いため、ただちに安全な避難場所へ移動する必要があります。- 津波避難場所

津波に対しての安全な避難場所(高台)の情報を表示しています。- 津波避難ビル

津波に対しての安全な避難場所(津波避難ビル)のi青報を表示しています。
まとめ:津波避難のポイント
- 地震の揺れの程度で自ら判断しない
- 揺れがそれほど大きくなくても津波が起きるケースは、過去にもありました。 津波の危険地域では小さな揺れでも、揺れを感じなくても、まずは避難を最優先にしましょう。
- 避難の際には車は使わない
- 原則として、車で避難するのはやめましょう。 東日本大震災の際、沿岸部各地で避難しようとする車で渋滞が発生。 そのために津波にのみ込まれる被害が発生しました。
- 津波の”俗説”を信じるな
- 「この地域には津波はこない」などの根拠のない情報を信じずに、気象庁等の信頼性が高い情報に耳を傾けましょう。
- ”遠く”よりも”高く”に
- すでに浸水がはじまってしまい、避難が困難な場合は、遠くよりも高い場所、例えば近くの高いビルなどに逃げ込みましょう。 津波避難ビル・夕ワーがあればそこに避難しましょう。
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大地震に備える : 被災対策
地震は、ある日に突然起こり予測は直前にしかできません。そのため、前もって避難必需品を準備しておかないと、被災後に不自由な避難生活をしいられます。
さらに、大規模な地震発生後は救援の手が届くまで日数がかかり、最低でも数日間は自力ですごせる食料・飲料水などのストックが必要です。
とくに家族がいるばあい、人数分の水・食料が必要になるため、日頃から短期保存食(ローリングストック)と長期保存食を食生活に取り入れて準備しましょう。- 地震の備え : 非常食・必需品
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